Kou Farm

畑の話と日々の雑談

ぶらぶら歩いて・・

2016-06-04 21:32:22 | 日々の事
原点回帰でしょうか
山や海や川を見ていると 妙に落ち着きます
小中学生の頃 夏休みの宿題で 唯一まともにやったのが写生でした
岩に砕ける波しぶきのダイナミックさや 雄大な山々の印象を 何とか画用紙に写し取れないか
悪戦苦闘していたのを思い出します(思えば これが絵を描き始めたルーツです)

しょっちゅう見ていた景色なのですが 写し取る行為がより一層 自然と僕の距離を縮めていたのかもしれません
30数年ぶりに帰ってきて 昔と同じとは言いませんが 感じている僕の奥の奥は何も変わっていない・・
懐かしさの中に そんな感覚を覚えるのでした

さて

都市と田舎について
僕は田舎育ちなので 都会への憧れは とても強かったです
東京に出たころは おりしもバブルに向かう途上 社会人になる頃はバブル真っ盛り
多くの人が消費に浮かれてました
そんな東京も今のところ人口増は続いてますが 日本有数のスーパー高齢化社会へ向かい 女性はたくさんいるのに出生率は低く
日本全体の出生率も下がってますので これまでのように生産適齢期の人々が わんさか地方から補充されるとは考えにくい
僕達がこれまでイメージしていた東京とは違ったものになっていく可能性が高いように思えます

それに伴い 大都市と地方(田舎)の関係性も変化していくのでしょうか
今の所 僕は明確な答えを持っていません
当面変わらなそうなのは 空間的特徴でしょうか

田舎 高萩を例に挙げれば 山川海 管理しきれない程の自然があります(天変地異でもないかぎり当面存在します)
管理しきれない・・と言いますのは
一昔前までは 燃料や食料それに肥料は海山川から供給されましたので 自然の一部は生活圏に入り 十分に手入れされてきました
現在では 煮炊きを薪ではなくガス・電気 魚や肉や野菜はお店で購入 直接自然に立ち入る機会はドンドン少なくなってきました
また 畑でも田んぼでも耕作放棄地が増え 人の手が入らないボサがどんどん増えています
例外は 一部の観光でしょうか
その観光もどんどん形と内容を変えてきてます

人と自然の関係性は時とともに変わり また 個人によっても違います
僕は この街の自然に自分が育ってきたストーリーを織り込みながら見ています
その海は ただの綺麗な砂浜ではなく 想い出が詰まった砂浜なのです
同じように育ってきた妹には また違った印象があることでしょう
まして お客として訪れる人々にとっては 年代 男女差 などなど 様々な見方 魅力の感じ方があるわけで
思い入れの強い地元の人との間には温度差 あるいは微妙なズレが生じるわけです

必ずしも都市部など外部から訪れる人のニーズに 全面的に合わせる必要は無いと思いますが
全く無視して自己満足に浸っていれば 産業として成り立ちません
現代において産業として成り立たない自然は管理されなくなります(例外はありますが)
管理されなくなれば魅力は減少 この悪循環に入れば 人もなかなか立ち入れない原野に戻るだけ
自然は管理される事で人との共生圏ができるのです
あちこち ウロウロ歩き そんな感想をもちました

さてさて

新しいお友達ができました

訳があって以前のトラクターは手放してしまい
待望の新車です
新車と言っても 中古で小型ですが 今の耕作面積なら十分
今日も一緒にお仕事

雑草を鋤きこみ綺麗になりました

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