歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

高槻市・高槻城 二ノ丸跡で巨大な堀跡が出土

2010年07月22日 | Weblog
 高槻市教委は21日、戦国時代にキリシタン大名・高山右近(1552~1615)が築いた高槻城二ノ丸跡で、巨大な堀跡(幅19m以上、深さ1・5m以上、東西方向27m分)が出土したと発表した。
[参考:読売新聞]
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忠北・槐山邑新基里 支石墓4基を発掘

2010年07月21日 | Weblog
 忠北道文化財研究院は20日、槐山邑新基里(괴산읍 신기리)の海抜175mの丘陵末端部で蓋石式の支石墓(고인돌)4基を発掘したと発表した。
埋葬主体部の墓室の大きさは140~179cmで、このうち墓室が最も小さい(140cmの)支石墓からは無文土器(무문토기)と石鏃(돌 화살촉)が7点、さらに人骨片が出土した。人骨片はDNA分析を依頼し、現代人との関連性などを調べるとしている。
[参考:聨合ニュース]

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全羅北道任実郡・ハガ遺跡 剥片尖頭器11点と新しい種類の尖頭器1点が出土

2010年07月20日 | Weblog
 朝鮮大博物館は20日、全北任実郡新平面加徳里のハガ遺跡(하가유적)で旧石器時代の狩猟用道具である剥片尖頭器(슴베찌르개)11点ほか、今まで報告されていない新しい種類の旧石器時代尖頭器1点を発掘したと発表した。
 2008年の第3次調査では、3千点余りに達する各種旧石器遺物が収集され、坪当たり40点を越える遺物密集度であったことが確認されている。角錐状石器(각추상 석기)、両端尖頭器(양끝찌르개)と共に、ナイフ型石器(나이프형 석기)が出土した。炭素年代測定により21,500年 B.C.~21,300 B.C.頃の遺跡であるとみられる。
 今回の第4次発掘調査では、剥片尖頭器の密集度が最も高く、ハガ遺跡が旧石器時代に狩猟道具を大量に製作した場所であることがわかったとし、また新しく報告された尖頭器(長さ112㎜)は三稜尖頭器(산료센토키)と比較検討する必要があるとしている。
[参考:聨合ニュース]

過去の関連ニュース・情報
 2008.10.8 ハガ遺跡 後期旧石器時代の大規模石器工場を発見

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秦野市・二子塚古墳 横穴式石室から銀装大刀が全形で出土

2010年07月17日 | Weblog
 秦野市教委は16日、県指定史跡・二子塚古墳(同市下大槻)で柄頭や鍔(つば)などの金具に銀装飾が施された「銀装大刀」(長さ約58cm)が出土したと発表した。県内では68年に伊勢原市内の古墳で見つかって以来2例目となる。柄頭から鞘尻まで全形が揃った形で出土している。
 今年度の調査で横穴式の石室が確認され、崩れた石の下から大刀が出土した。
 同古墳は自然丘陵を利用した同市内で唯一の前方後円墳。墳形や出土した土器から6世紀後半の築造とみられている。
 昨年度は、古墳本体から須恵器の破片とともに耳環が出土した。
 現地見学会が、19日午前10時から午後2時まで開かれる。
[参考:東京新聞、毎日新聞]


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中国・法王寺/ 釈迦舎利蔵誌と円仁、迦陵頻伽盒

2010年07月16日 | Weblog
 今月10日に読売新聞と朝日新聞、そして昨日15日に下野新聞のニュースで採りあげられた『円仁とみられる名前の刻まれた石板(「円仁の石板」)が中国河南省登封市の法王寺で見つかる』に関しては、非常に興味が高かったようです。
 今日國學院大學(東京都渋谷区)では、その確認を依頼され法王寺に行かれて調査をされた、國學院大學栃木短期大学・酒寄教授の報告を聴きに行ってきました。
 当初200人位を予想していたものの、実際は約300人の会場にも入り切らず、補助椅子を増やしても立ち見が出るほどの盛況でした。
 進行については、下記のとおりです。
第11回入唐求法巡礼行記研究会
〔日 時〕 2010年7月16日(金)16:30~19:20    
〔会 場〕 國學院大學 常磐松ホール    
【報 告】
 「入唐僧円仁に関する新出資料-中国法王寺釈迦舎利蔵誌の調査と検討-」酒寄雅志 (國學院大學栃木短期大学)
《 コメント 》
石見清裕 (早稲田大学教授)・・・舎利蔵誌の発見に寄せて
佐野光一(國學院大學教授)・・・法王寺釈迦舎利蔵誌の書法と文字
塩澤裕仁(法政大学教授) ・・・周辺の交通事情と地理環境
鈴木靖民(國學院大學教授)・・・法王寺釈迦舎利蔵誌の問題点
《 司 会 》
佐藤長門(國學院大學教授)

 結論としては、今話題になっている『不起訴不当』よりは上、『起訴相当』に近い、すなわち「円仁に相当する」ものと思われます。
 今件に関しては、中国网络电视台からインターネット配信されている1番組38分の3番組「法王寺古刹秘史」を見て勉強していたので、ある程度のところは理解できました。
 一番驚いた、あるいは初めて知ったことは、円仁銘のある石板が初めに置かれていただろう二号塔地宮の中から発見された迦陵頻伽(かりょうびんが)形合子(玉石盒、長さ5.3cm、高さ4.3cm、唐時代8~9世紀)には真珠61顆粒、料珠113顆粒、玻瑠珠1枚が入っていたそうで、これが真身舎利ではないかとのことでした。この真身舎利と思われるものは法王寺の元に帰したそうです。そして、迦陵頻伽形合子(中国では、迦陵頻伽盒あるいは飞天舍利盒とも)は、7月6日から始まっている東京国立博物館「誕生!中国文明」(~9月5日まで)で展示されています。
 侍女のような飛天のような形をした人頭の鳥。両手に持ち口にパイプをくわえているものは「笙(注1)」らしいです。当時の笙はパイプのようなものが付いていたようです。
(注1)笙を萧ともしているが、萧は縦笛なので似つかない。
 「誕生!中国文明」展では、法王寺の地宮から出土した品がこのほかに、青銅製鍍金香炉、黒陶鉢5口、黒釉把手付瓶、白磁製品5口が展示されています。
 白磁については、中国側のインターネット映像および資料では白釉と記されていましたが、実物を見ると、釉薬が塗られていない高台の下部や合子の内面なども白い生地であり、本当に白磁であることがわかります。やや乳白色気味の白の美しさが永輝であったことに感動しました。

「円仁」の名刻んだ石板発見=遣唐使の足取り示す―中国河南省の寺(時事通信) - goo ニュース



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東京都杉並区・光明院南遺跡 4500年前の住居跡が出土

2010年07月16日 | Weblog
 20日位前にJR中央線に乗り、荻窪駅を通り過ぎそして環状八号線を越えたところで電車の中から、真言宗豊山派・慈雲山荻寺光明院(杉並区上荻2-1-3)の境内でブルーのシートがかかっているのを見た。多分発掘をしているのだろうと感じ、近いうちに行ってみようと思っていた矢先に今日、毎日新聞の記事に出会った。縄文中期後半(4500年前)の住居跡が出土したそうだ。概略は、
 「杉並区社会教育スポーツ課によると、同寺の周辺一帯には、中央線を挟んで南北に旧石器時代や縄文時代の光明院南遺跡がある。今回見つかった住居跡はその一部で、1万点以上の縄文土器や石器、数件の住居跡が発掘された。
 住宅跡のうちひとつは竪穴式の「柄鏡形(えかがみがた)住居」。男性器を真似て作った「石棒」も3点出土したという。
 住居跡は、20日ごろに再び埋め戻す予定になっている。」
[参考:2010.7.16毎日新聞]

追記 
 7月21日、東京新聞で光明院南遺跡のことが記事にされていました。
 あらましは、
 柄鏡形住居は集落中心に位置し、祭祀に用いられた男性器をかたどった長さ70~80cmの石棒があることから祭祀の場所か、司祭の住居だった可能性があるとしている。
 1960年代から旧石器時代や縄文時代の遺跡が発掘されてきた同遺跡では、ともに初の発掘となる貴重な成果。
[参考:2010.7.21東京新聞]



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福井県越前町・劔神社 神宮寺遺構の発掘調査を開始

2010年07月15日 | Weblog
 越前町教育委員会は14日、劔神社境内で初めての発掘調査を開始した。30日まで実施する。
 同神社所蔵の国宝「梵鐘」(奈良時代)の銘文には、七七〇年の元号や、神宮寺を意味する「劔御子寺」などの記述があり、当時この地に神宮寺があったとみられ、考古学的な裏付けの発見が期待される。
 境内には、奈良時代に建てた五重の塔の柱を支える礎石が露出しており、神社周辺には瓦を焼いた同時代の窯の跡も発見されている。
[参考:中日新聞]

備考:
 劔神社:
  御祭神 素盞嗚尊大社(すさのおのおおかみ)、気比大神(けひのおおかみ)、忍熊王(おしくまのみこ)
  梵鐘: 第49代光仁天皇ご奉納と伝え、陽刻の鐘銘は吉備真備とも言う。
[参考:劔神社由緒略記より]
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宮城県・多賀城関連遺跡日の出山窯跡群 創建時の地下式穴窯4基を発掘

2010年07月15日 | Weblog
 県多賀城跡調査研究所は14日、発掘調査を進めている日の出山窯跡群(加美郡色麻町大字堰堀20)で、創建当初に使用されていたとみられる地下式穴窯4基を発掘したと発表した。これまで発掘された最も古い窯跡よりも十数年前に作られたとみられる。
 瓦や須恵器などが同時に出土し、瓦の特徴から多賀城創建時の窯とみられる。出土した瓦の中には「相」「上」の文字が書かれている物があり、「相模国」や「上総国」または「上野国」など関東地方との関連を推測できるという。
 現地説明会が17日(土)午前10時半から行われる。

過去の関連ニュース・情報
 2008.7.4 多賀城関連遺跡 日の出山窯跡群F地点発掘調査現地説明会
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松江市・西川津遺跡 弥生時代の溝が見つかる、環濠の可能性も

2010年07月14日 | Weblog
 島根県埋蔵文化財調査センターは13日、西川津遺跡(松江市西川津町)で、約2300年前の弥生時代前期の大溝が見つかったと発表した。昨年約15m北西で確認された同時代の溝につながると推定し、山陰最古の環濠の可能性とみている。
 溝は本年度調査区の北側で見つかり、幅約2m、深さ0・8m、長さ7・5m。昨年度調査区で発見された4本の溝のうちの1本とつながっていると見られるという。大溝の中からは大量の弥生土器と石器が出土している。
 溝の南側では約1800年前(弥生時代後期)の建物跡とみられる柱穴約100個を確認。大きいもので直径30~50cm、深さ50cmあり、基礎として石材を置いた柱穴も2カ所で確認された。付近からは弥生時代のものと思われる炭化米が多量に出土した。
 同遺跡で、まとまった建物群が見つかるのは初めて。
 現地説明会が17日(土)午前10時~11時30分に開かれる。
[参考:山陰新聞、中国新聞、読売新聞、島根県HP]

過去のニュース・情報
 2010.2.24 西川津遺跡 J字形をした1800年前のガラス製勾玉が初出土
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糸島市・潤番田遺跡 14世紀の高麗青磁陶枕が出土

2010年07月13日 | Weblog
 糸島市教委は12日、同市の潤番田遺跡(うるうばんたいせき)から高麗青磁陶枕(とうちん)が出土したと発表した。
 昨年11月~3月に発掘調査を実施し、14世紀の鎌倉末期~室町初期の井戸跡から7片の高麗青磁が出土した。その後の調査で陶枕(推定サイズ高さ9cm、長さ16cm、幅6~7cm)と判明した。全国で11例目、県内では太宰府市で3点見つかっている。
 今月17日~9月5日まで、伊都国歴史博物館の夏季企画展で公開される。
[参考:毎日新聞、糸島市HP]



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三重県・「斎宮跡」柳原地区 10棟の建物跡が出土

2010年07月12日 | Weblog
 斎宮歴史博物館は、斎宮跡の柳原地区の第167次発掘調査で、平安時代の斎宮の中枢部を構成した役所とみられる10棟の建物跡や食器として使われた土器の破片が多数見つかったと発表した。
 今回確認された10棟のうち、最大は東西約10・4m、南北約4・8m。周辺からは、食事に使われたとみられる土師器の皿や甕、灰釉)陶器、緑釉陶器など。
 現地説明会が17日午前10時から開かれる。
[参考:読売新聞]

過去の関連ニュース・情報
 「斎宮跡」柳原地区 「中院」の可能性より高まる
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燕岐・大坪里遺跡 青銅器時代から三国時代の各種遺構と多数の関連遺物が出土

2010年07月09日 | Weblog
 韓国考古環境研究所は9日、忠南燕岐郡錦南面(금남면)大坪里(대평리)・新村里(신촌리)一帯(注1)を調査した結果、青銅器時代から三国時代と朝鮮時代の計511基に達する各種遺構と柱穴 1千基余りを確認して無数の関連遺物を収集したと発表した。
(注1) 公州古墳群から南東約20kmの距離にある。

 青銅器時代住居跡は20基あり、方形あるいは長方形の住居跡が自然堤防最上段部で発見され、すべて青銅器時代の早い時期のものであった。ある住居地は約19.5m×10.2m(面積約200㎡)の大型で、二重口縁土器(이중구연토기)が出土した。
ほかに刻目突帶文土器(각목돌대문토기)片、湾入形石鏃(만입형석촉)、蛤刃石斧(합인석부)、石刀(석도)などが出土している。

 初期三国時代住居跡は全70基が確認され、周辺では同時代に造成された畑と車輪跡とみられる道路施設などが共に発見され、ここが大規模集落であったことを示しているとしている。
 住居跡のうち、高床式建物跡(1×1間、1×2間、2×2間)が22基あった。
 同時代の竪穴が370ヶ所確認された。落し穴や保存施設、廃棄場などと考えられるが、一部くぼみでは底から壁面について一木を打ち込んだ跡が確認されトイレの可能性もあるという。
[参考:聨合ニュース、韓国考古環境研究所「燕岐大坪里遺跡3次市道委員会資料集」2010.7]



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蒲郡市・上ノ郷城跡 大手門跡、石造りの階段、虎口が出土

2010年07月09日 | Weblog
 蒲郡市教委が8日、5月中旬から発掘調査していた上ノ郷城跡(同市神ノ郷町)で、戦国時代(16世紀初頭)の本丸の大手門跡や門に通じる石造りの階段、虎口などが見つかったと発表した。中世城郭の発掘調査で出入り口付近を石で整備した遺構が出土するのは、全国的にもきわめて珍しいという。
 大手門跡とみられる建物遺構(間口6.3m、奥行き5m)からは、建物の柱跡や、庇を支える主柱の基礎石などが見つかった。
 門からは50cm大の石を並べた4段の階段(幅3.5m、高低差80cm、1段の高さ約20cm)が東側に延び、階段の横には傾斜が緩やかな幅60cmの女坂が設置してあった。
 階段下には小石や砂利を敷き詰めた平坦な場所があり、その南側に「虎口」が幅1m、長さ3mにわたって出土した。左右が小石で盛り上げられていた。
 現地説明会が10日(土)午後1時半から開かれる。
[参考:東日新聞、中日新聞、朝日新聞、毎日新聞]

過去の関連ニュース
 上ノ郷城跡
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名古屋市守山区・南社古墳 4世紀後半、直径約30mの円墳

2010年07月09日 | Weblog
 これまで、前方後円墳とも円墳(名古屋市HPでは墳丘長約55mの前方後円墳)とも云われた志段味古墳群の南社古墳(みなみやしろこふん、名古屋市守山区)が、はじめての発掘調査により4世紀後半の直径約30mの円墳とわかった。
 現地説明会が7月10日(土)11時15分から開かれる。
[参考:名古屋市HP→名古屋市教育委員会HP]

過去の関連ニュース・情報
 2009.9.3 中社古墳 円筒埴輪が並んだ状態で出土
 2008.8.1 西大久手古墳 巫女?の人物埴輪が出土
 2008.7.11 東大久手古墳 円筒埴輪が列を成して見つかる
 2008.6.21 東谷山山頂 尾張戸神社古墳ほか 古墳の形・築造時期を確認



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奈良市・海龍王寺 旧境内地から法華寺の瓦が出土

2010年07月08日 | Weblog
 昨年5月、住宅建設に伴い海龍王の旧境内の北東約22㎡を発掘調査したところ、隣接する法華寺で使われていたものと同じ数種類の瓦が見つかった。調査した奈良文化財研究所によると、両寺が密接な関係にあり、一体となって造営されていた可能性を示している。
以前、法華寺境内で見つかった同寺の前身の建物や光明皇后の没後に建てられた阿弥陀浄土院の瓦と同じ型が含まれていた。
[参考:毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 2009.8.13 海龍王寺 五重小塔(国宝)に辰砂を原料とした希少な朱顔料を使用

備考(goo Wikipedia を参考):
海龍王寺: 奈良市法華寺北町にある真言律宗の寺院。本尊は十一面観音。藤原不比等邸宅の北東隅に建てられたことから隅寺(すみでら)の別称がある。
 飛鳥時代に毘沙門天を本尊として建てられた寺院を、天平3年(731)に光明皇后により海龍王寺としてあらためて創建された。
 なお、海龍王寺境内からは飛鳥時代から奈良時代前期の古瓦が出土しており、平城京遷都以前に何らかの前身建物が存在した可能性が指摘されている
法華寺: 奈良市法華寺町にある仏教寺院。奈良時代には日本の総国分尼寺とされた。本尊は十一面観音、開基は光明皇后である。宗旨はもと真言律宗に属したが、1999年に同宗を離脱し、光明宗と称する。創建については、正確にはわからないが740年代、伽藍の完成は760年代とみられる。
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