歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

燕岐・大坪里遺跡 青銅器時代から三国時代の各種遺構と多数の関連遺物が出土

2010年07月09日 | Weblog
 韓国考古環境研究所は9日、忠南燕岐郡錦南面(금남면)大坪里(대평리)・新村里(신촌리)一帯(注1)を調査した結果、青銅器時代から三国時代と朝鮮時代の計511基に達する各種遺構と柱穴 1千基余りを確認して無数の関連遺物を収集したと発表した。
(注1) 公州古墳群から南東約20kmの距離にある。

 青銅器時代住居跡は20基あり、方形あるいは長方形の住居跡が自然堤防最上段部で発見され、すべて青銅器時代の早い時期のものであった。ある住居地は約19.5m×10.2m(面積約200㎡)の大型で、二重口縁土器(이중구연토기)が出土した。
ほかに刻目突帶文土器(각목돌대문토기)片、湾入形石鏃(만입형석촉)、蛤刃石斧(합인석부)、石刀(석도)などが出土している。

 初期三国時代住居跡は全70基が確認され、周辺では同時代に造成された畑と車輪跡とみられる道路施設などが共に発見され、ここが大規模集落であったことを示しているとしている。
 住居跡のうち、高床式建物跡(1×1間、1×2間、2×2間)が22基あった。
 同時代の竪穴が370ヶ所確認された。落し穴や保存施設、廃棄場などと考えられるが、一部くぼみでは底から壁面について一木を打ち込んだ跡が確認されトイレの可能性もあるという。
[参考:聨合ニュース、韓国考古環境研究所「燕岐大坪里遺跡3次市道委員会資料集」2010.7]



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蒲郡市・上ノ郷城跡 大手門跡、石造りの階段、虎口が出土

2010年07月09日 | Weblog
 蒲郡市教委が8日、5月中旬から発掘調査していた上ノ郷城跡(同市神ノ郷町)で、戦国時代(16世紀初頭)の本丸の大手門跡や門に通じる石造りの階段、虎口などが見つかったと発表した。中世城郭の発掘調査で出入り口付近を石で整備した遺構が出土するのは、全国的にもきわめて珍しいという。
 大手門跡とみられる建物遺構(間口6.3m、奥行き5m)からは、建物の柱跡や、庇を支える主柱の基礎石などが見つかった。
 門からは50cm大の石を並べた4段の階段(幅3.5m、高低差80cm、1段の高さ約20cm)が東側に延び、階段の横には傾斜が緩やかな幅60cmの女坂が設置してあった。
 階段下には小石や砂利を敷き詰めた平坦な場所があり、その南側に「虎口」が幅1m、長さ3mにわたって出土した。左右が小石で盛り上げられていた。
 現地説明会が10日(土)午後1時半から開かれる。
[参考:東日新聞、中日新聞、朝日新聞、毎日新聞]

過去の関連ニュース
 上ノ郷城跡
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名古屋市守山区・南社古墳 4世紀後半、直径約30mの円墳

2010年07月09日 | Weblog
 これまで、前方後円墳とも円墳(名古屋市HPでは墳丘長約55mの前方後円墳)とも云われた志段味古墳群の南社古墳(みなみやしろこふん、名古屋市守山区)が、はじめての発掘調査により4世紀後半の直径約30mの円墳とわかった。
 現地説明会が7月10日(土)11時15分から開かれる。
[参考:名古屋市HP→名古屋市教育委員会HP]

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