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奈良市・海龍王寺 旧境内地から法華寺の瓦が出土

2010年07月08日 | Weblog
 昨年5月、住宅建設に伴い海龍王の旧境内の北東約22㎡を発掘調査したところ、隣接する法華寺で使われていたものと同じ数種類の瓦が見つかった。調査した奈良文化財研究所によると、両寺が密接な関係にあり、一体となって造営されていた可能性を示している。
以前、法華寺境内で見つかった同寺の前身の建物や光明皇后の没後に建てられた阿弥陀浄土院の瓦と同じ型が含まれていた。
[参考:毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 2009.8.13 海龍王寺 五重小塔(国宝)に辰砂を原料とした希少な朱顔料を使用

備考(goo Wikipedia を参考):
海龍王寺: 奈良市法華寺北町にある真言律宗の寺院。本尊は十一面観音。藤原不比等邸宅の北東隅に建てられたことから隅寺(すみでら)の別称がある。
 飛鳥時代に毘沙門天を本尊として建てられた寺院を、天平3年(731)に光明皇后により海龍王寺としてあらためて創建された。
 なお、海龍王寺境内からは飛鳥時代から奈良時代前期の古瓦が出土しており、平城京遷都以前に何らかの前身建物が存在した可能性が指摘されている
法華寺: 奈良市法華寺町にある仏教寺院。奈良時代には日本の総国分尼寺とされた。本尊は十一面観音、開基は光明皇后である。宗旨はもと真言律宗に属したが、1999年に同宗を離脱し、光明宗と称する。創建については、正確にはわからないが740年代、伽藍の完成は760年代とみられる。

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