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全北完州郡 伽耶時代製鉄遺跡35か所を確認

2020年07月25日 | 韓国の遺跡・古墳など
 伽耶文化は慶尚道地域(朝鮮半島南東部)に限定されていたが、最近全羅北道地域(朝鮮半島南西部)で伽耶時代の遺跡と遺物が発見されている。 完州郡(완주군)では伽耶遺跡(가야유적)が合計54ヶ所(狼煙10,山城9,製鉄遺跡35)が確認されている。
 完州郡は今月7月7日、今年上半期まで伽耶文化遺跡43ヶ所に対する調査研究を推進して体系的な基礎資料を構築したと発表した。
完州郡が伽耶時代の鉄生産基地であった事実が確認されたとする。
 特に慶南、慶北、全南など他地域で発見されなかった烽燧(ほうすい(봉수)、=狼煙のろし)と製鉄遺跡(제철유적)が確認されて大きい関心を集めている。 製鉄遺跡が完州地域に35ヶ所が存在するということは最高の技術力をもって伽耶の鉄生産基地の役割を担ってきたことを意味する。
 今回の調査で製鉄遺跡内鉄滓(スラグ)と炉壁片等が確認保された、また、新たに製鉄遺跡2ヶ所を発見した。
[参考2020.7.7聯合ユース]

 伽耶時代というと、3世紀から6世紀中頃までといわれるが、上記遺跡がいつ頃のものか具体的に示されていないので不明である。
 完州郡というと、すぐ北に万傾江が東西に流れておりその先に百済領域の益山市がある。逆に、南下すると近くに伽耶時代6世紀の長水郡三峰里古墳群(장수군 삼봉리고분군)がある。この古墳も単に6世紀で、より"詳細な年代は不明である。

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 完州郡
 長水郡三峰里古墳群
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