天然居士のとっておきの話

実生活には役に立たないけど、知っていると人生が豊かになるような話を綴りたいと思います。

ハネムーン

2015-06-18 | Weblog
 昔は6月に結婚する人は少なかったと思うのですが、
 今はジューン・ブライドと言う言葉が流行って、多くなったようです。

 新婚旅行をハネムーンと言うのは、既に定着しています。
 結婚したばかりの新婚夫婦2人だけで旅行に出かけることで、
 ハネムーンは、かつては蜜月と訳されていましたが、
 現在では「蜜月」と言うと、
 仲の良い時期と言うような意味が強いかも知れません。

 ハネムーンの語源は蜂蜜酒に関連します。
 古代から中世にかけてのヨーロッパでは、蜂蜜酒を飲んで、
 約1ヶ月の間、新郎新婦は家から出ずに子作りに励んだと言われています。
 蜂蜜酒は、蜂蜜を水で薄めてアルコール発酵させて作る酒ですが、
 古代から中世初期のゲルマン人の間では、
 ビールと並んで最も一般的な酒でした。
 蜂蜜に強壮作用があるとされていて、
 更に、ミツバチの多産にあやかる意味もあったようです。

 日本初の新婚旅行を行った夫婦は、坂本龍馬夫妻であるとされています。
 鹿児島県では、これを観光PRに使っているようです。
 龍馬は、妻のお龍との結婚後、しばらく九州薩摩に滞在しています。
 これは寺田屋事件で負った傷の治療もかねてという事で、
 今のハネムーンとは少し違うのかも知れません。

 日本でハネムーンに行くカップルが多くなったのは、
 大正・昭和時代のようです。
 第二次世界大戦以降から高度経済成長期までは、
 専ら日本国内の近場が行き先だったようです。
コメント (2)
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