定年楽農

第二の人生を農で楽しもう

キャベツにオオタバコガ

2010-10-30 08:46:35 | キャベツ

 10月中旬ころから、キャベツにオオタバコガを発見しました。
 キャベツは、まず双葉の後に出る新芽につくハイマダラノメイガにやられると致命傷となる。
 その後、アオムシ、ハスモンヨトウ、ヨトウムシ、コナガなどいろいろあるが、これらはいずれも葉につくもので、薬剤散布である程度防除できるし、蚕食された葉は、後日外葉となることから実害は少ない。
 しかし、オオタバコガは結球の若芽に潜るため、薬剤が効きにくくなり、また、どんどん芯に入っていくため、虫食いだらけの結球となってしまい致命傷となる。
 オオタバコガの防除は、結球の始まる直前に、よく観察し、幼虫を見つけたら、薬剤散布をしておくことが必要と思う。
 薬剤は、コテツフロアブルやアファーム乳剤がよく効くそうです。
 それと前作にも考慮がいりそうです。
 ちなみに、この圃場での春夏作は、トマトで、オオタバコガの被害にあっていました。
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10年ナスの片付け

2010-10-29 21:20:52 | ナス

 台風14号が明日最接近する予報です。
 ナスは、雨風に当たるとたちまち傷がついてしまいます。
 晩秋をむかえ、生産量も限界に近くなってしまったこともあり、10月29日に思いきってナスの株を片付けました。
 今年の春、ナスの植え付けは、試しにポットの尻に切り口を入れ、ポットのまま(画像左、以下「ポット株」という)移植してみました。
 本日、圃場から抜いてみたところ、ポットをはずして移植したもの(画像右、以下「通常株」という)と根の張には差のないように見えました。
 どちらかというとポット株の方が、梅雨時、半身萎凋病(ハンシンイチョウビョウ)に罹りにくいように感じました。
 病原菌は、罹患植物体から、水に流され隣の株の根から伝染する。そこで、ポット株は地表から10cm程度の深さから根が出ていることから、地表水からは罹患しにくいのではと仮説を立てた。
 来年はポットの切り口をもう少し大きくしてみようと思います。
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食糧安保の確立を

2010-10-28 20:58:09 | ひとりごと

 巷では、TPPの交渉を積極的に進めるべきとの声が大きい。
 そのネックとなっているのが農産物の輸入というのだ。
 もし、TPPを結ぶのであれば、その前にわが国の食糧安保及び国土保全の考え方が、しっかりなければならない。
 私は、これらがしっかりとあれば、TPPなりEPA、FTAなどの協定を結ぶべきと考える。
 国は食料自給率の指標を重視しているが、私は、平常時の対策の延長線上に不測の事態の対策を考えるのではなく、最初から不測の事態を想定した対策を打ったほうが、わが国の財政からいって得策と考える。
 当然、不測時は、国民は生きる最小限の食料で我慢しなければならない。この食料をどう確保するかということである。
 食糧安保と国土保全が図れれば、農林水産業はつぶれてもよいと思っている。
 不即時の食料がまかなえるのであれば、限界集落の水田は国土保全のために植林してもよい。
 貿易自由化を考えるに当たっては、農業を守るのが目的ではなく、不即時の食料確保を目的とすべきと考える。
 そういう点からすると、国が力を入れている、担い手の確保・育成は必要不可欠かどうか疑問に思う。
 私は、サラリーマン退職後、すぐに50aの米を作ったが、技術ゼロでもJAのマニュアルどおりの管理を行えば一定の収量は生産できた。しかも、田植機も、コンバインも運転した。両方とも、建設機械のオペレーターならもっと上手にできるのではないか。
 おそらく、米、麦、大豆、雑穀、菜種、飼料作物は、大区画の圃場、ほんの少数の技術指導者と建設機械のオペレーターが確保できれば、一定の生産量は確保できるのではないか。
 担い手支援の色彩の濃い戸別所得補償では、今後ますます莫大な予算を要するであろう。
 このような観点から、限られた財源では、担い手の確保・育成よりは、生産手段の中で、使用できる状態にするまで長い年月と多大な費用のかかる生産基盤の確保に重点を置くべきと考える。
 その政策として、土地改良施設や農地の確保、具体的には農地の管理費支援が重要と考える。
 農地の管理には、土地生産性の低い、麦、牧草などを作付けるなど、農地の備蓄の意図を持つ。
 さらに北海道の牧草地には、バレイショを作付けるなど作付け変更も考慮したり、場合によっては、ゴルフ場も畑にするなど、食料逼迫時のシュミレーションが必要と考える。
 不測の事態では、わが国の農地の利用方法を大胆に見直し、最低限の食生活の確保のシナリオを描いた上で、そのためには何をどのように確保すべきかを明確にすることが食糧安保と考える。
 国民は、もっと食料供給の不安定性を認識し、食糧安保に関心を持たなければならない、とひとり畑でつぶやいているのだが。
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10年霜降

2010-10-23 20:43:49 | 節気

 10月23日は霜降です。
 露が冷気によって霜となって降り始めるころ。
 当地方の初霜は、まだ1ヶ月ほど先になります。
 19日には、稲刈りが終わりました。
 稲刈りは作業委託で、自らの作業はほとんどないのですが終わるとほっとします。
 秋雨前線の影響で、適度に雨が降り、野菜もすくすく伸びています。
 画像は本日の畑です。手前はたまねぎの育苗、その左側はホウレンソウ、またその左はブロッコリー、奥はバレイショのデジマ、またその奥は黒大豆です。
 冬の雑草「はこべ」が雨とともに元気いっぱいです。」 ”いまにみておれ”
 今年は台風もなく、黒大豆など倒伏や、幼苗ハクサイの千切れもなく、今のところ順調です。
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10年稲刈りに思う

2010-10-19 19:59:59 | ひとりごと


 10年10月19日は稲刈りを行いました。
 行ったといっても、コンバインでの刈り取りを委託しているので、圃場で籾を受け取りライスセンターまで運ぶだけのことです。
 3年前に自家の2条刈りコンバインが壊れてしまい、それ以降、刈り取りは委託しています。
 委託のコンバインは4条刈り、スピードも速く、5圃場36aを移動も含め2時間半で終了しました。
 圃場が狭く、コンバインがすぐ折り返しとなるため、作業がやりにくそうでした。
 我が集落の水田の区画は、土地改良区画整理時に形状は整備されたが、交換分合されていなく(権利が錯綜しており、調整が不可能だったと思われる)、土地所有ごとに細分化、分散化のままとなっています。
 さらに、農家はサラリーマンまたは施設園芸が主で、水稲での所得が主体の人は1人もいなく、そのうえ、我が集落外の所有者も多数おり、集団転作などの話はまとまらず、また個別の転作は技術的に困難を極めます。
 このような状況の下に、4割もの転作を義務付けられた米戸別所得保障制度にはのり難く、米価の低下にしたがって、制度を受けられる農家との所得の差は埋めがたく、また、稲を植えないでも水田の維持管理に費用がかかり、お先真っ暗です。
 米戸別所得保障制度は規模拡大、生産性の向上に寄与し、優れた制度と思います。
 われわれのような極小規模の稲作農家は淘汰されてもかまわないと思います。
 ただ、所有、区画が細分化状態にあるだけで、気象、用水、土壌のそろった優良農地が失われていかなければよいのですが。
 ちなみに、わが地方は、「穂の国」と呼ばれています。
 「穂の国」のこの制度の22年度申請者率は、10%程度(全国80%)だそうです。
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