定年楽農

第二の人生を農で楽しもう

新鮮さが売り

2009-12-30 05:53:39 | やわた旬鮮
 昨日(09.12.29)の話
 自宅の庭で、片づけをしていると、若いお母さんらしき人がこられ
 (旬鮮は)「いつまでやっているんですか?」
 「明日までですよ」
 「じゃあまた明日来ます」
 「何がいるんですか?」
 「こまつなとネギとブロッコリーです」
 「ああー、それじゃあ明日予約ボックスに入れておきますよ」
 「そうですか、よろしく」
 うれしいじゃあありませんか。
 新鮮さを大切にしてくれる人がいたのだ。
 今日は、野菜を採りに行くのに力が入ります。
 今年の秋は天候に恵まれ、JAの直売所も充実してきたこともあってか安い野菜が出回っている。
 しかし、旬鮮では値下げしませんでした。
 値下げ競争をすると、商品に心を込めづらく、自分を戒めてはいるのですが、安いから良いだろうと、扱いが粗雑になってしまうのです。
 今年は、開店以来はじめての減収です。
 正月には、この分析をして来年の戦略をたてなくては。 

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戸別所得補償たぬきの皮算用その3

2009-12-27 21:14:06 | 経営
 私は戸別所得補償をもらわないことにします。
 私の経営する水田は、42aです 。
 このことから交付対象面積は、42a-17a(需給調整)-10a(控除)=15a となるようです。
 したがって、私の交付金は15,000円÷10a×15a=22,500円となります。これに米価が下がれば下がった分だけ上乗せされるようですが、それは、控除の10aの米価も下がることであり、ここでの赤字で相殺されることになる。
 私のような小規模経営の費用は、農水省の試算の「標準的な生産に要する費用」よりはるかに大きくなっており、22,500円をもらっても、所得が保障されるには程遠い。
 それどころか、これをもらうためには、需給調整の水田は、隣の水田に水が張ってあるため、麦、大豆はつくれず、他用途稲は、販売先がなく、結局、調整水田としなければならない。これがまた、維持管理に経費がかかるのである。
 このように考えると、「小規模農家を含めてすべての販売農家を対象」といううたい文句がむなしく聞こえます。
 ただ私は、小規模農家は切り捨てでいいと思っています。
 しかし、あまり区画の小さい圃場は、大規模農家が借りてくれないのです。
 今回は、小規模農家まで、生産目標数量が割り当てられるといいます。
 もしこの制度に乗れず、生産目標量が守られなければ、供給過剰になり、米価が下落することなり、今まで以上に小規模農家の耕作放棄を加速させるのではないかと危惧しています。
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09年冬至

2009-12-22 16:48:57 | 節気
 12月22日は冬至です。
 一年の間で昼が最も短く夜が最も長くなる日。
 黒大豆の乾燥、脱穀、選別に忙しい時期です。
 今年は、乾燥させるためのハウスのビニールが台風で飛んでしまい、注文してもなかなか届かず、刈り始めが遅れてしまい、はたして、年内までに全てを収穫できるかどうか。
 全般的に作業が遅れ、まだ、さといもも埋めていません。水田の耕起も年内にしておきたいところです。
 気がもめますが、日の入りが16時40分ごろと早く、寒くなるし、なかなか仕事が進みません。
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戸別所得補償たぬきの皮算用その2

2009-12-20 21:00:01 | 経営
 私の経営する水田は、42aです 。
 先に県単位で発表された生産数量目標で、我が県は今年度より若干増加となりました。ということは、県単位では生産調整率が全国平均よりもよかったということか。
 ただ、我が市は平成21年度40%の転作が割り当てられていますが未達成です。
 私は転作できる環境にある水田がないために、転作していませんでした。
 しかし、県内他市町村が、麦、大豆などで大規模な集団転作などを行っていたおかげで、県レベルでは生産調整率が平均を上回っていたものと思われます。
 ところが、新しい「水田利活用自給力向上事業」では、当地方では、麦、大豆の交付金が10a当たり、これまでの40,000円から35,000円に下がってしまうのです。
 もし他市町村の集団転作が返上され、私も40%を転作しなければならないとなると、転作面積は42a×0.4=約17aとなり、作付面積は約25aとなります。
 したがって交付対象面積はこの25aのうち10aが控除されるので、15aとなります。
 平成21年12月16日の報道によると、交付額は10a当たり15,000円が見込まれているようです。
 私の場合の交付金は15,000円÷10a×15a=22,500円となります。これに米価が下がれば下がった分だけ上乗せされるようです。
 ところが私の水田は、稲以外の作物は作付けしづらいのです(09.11.11ブログ)
 転作の17aは、米粉用の水田と考えていましたが、認めてもらうには実儒者との販売契約が必要で、自宅の直売所では不可のようです。
 よって転作は調整水田とせざるを得ず、これは、年数回(のべ15時間程度)の畦草刈の労賃を12,000円とみて、年3回程度の圃場面の除草剤散布が6,000円、水利費4,000円等がかかるが、これに対する交付金はゼロとなり、経費だけマイナスとなる。
 ちなみに、私の平成21年の25aあたりの所得は40,600円(経費に労賃を含んでいない)でした。
 米価が今年と同じであると仮定して、これらをもとに試算してみると
  40,600+22,500-12,000-6,000-4,000=41,100円
 以上のことから、転作の面積にもよるが、40a程度の水田を経営している農家にとっては、交付金をもらっても、もらわなくても大差が無いこととなる。
 もし、米価が下がれば、交付対象の15aは下落分がもらえるが、控除の10aの部分で赤字が出ることになる。
 ちなみに、私の集落では、稲作をしている農家は70戸で、このうち55戸が40a未満です。
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生物に緊張は必要か

2009-12-13 17:31:26 | 田舎暮らし
 昨日、バイオリンコンサートに行った。
 上さんと娘で行く予定でチケットが買ってあったのだが、娘が風邪をひいてしまい、パーにするのももったいないからお父さん行きなさいと命令が下ったのだ。
 私は生まれてからカラオケで一度も歌ったことのないくらい音楽が苦手である。
 私は、コンサート中の苦痛をマイナスと考えるとチケット代以上のマイナスになると計算しつつも、現在の家計への収入という力関係の状況では命令には逆らえないのである。
 コンサートでは、曲はよく分からないが、演奏者の緊張感がひしひしと伝わってきた。もの凄い集中力である。
 それに引き換え、「農的生活」などといって全く緊張感のない生活はどうなんだろうと演奏そっちのけで考えてしまった。
 演奏会が終わって、席を立つのがちょっと遅れたら、上さんが「感動したの」と声をかけて来た。「うん」と答えたが、はたして生物に緊張感は必要なのだろうか。
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