定年楽農

第二の人生を農で楽しもう

農的生活病

2007-03-10 22:14:56 | 田舎暮らし
 庭先で直売所を開いてますが、売上を伸ばすには見場のよい野菜をつくることです。
 ところが、当初から地域の伝統野菜にこだわってしまっているのです。
 伝統野菜は、味はよいけれど病気に弱いなど作りにくく、いまだ初歩的技術さえ会得していません。
 また、野菜の値段は時季によって乱高下が激しいが、うちの直売所では、いつも一定です。
 野菜を値段で買って欲しくないのです。品質で買って欲しいのです。
 てなことを言っているものですから、市価が安い時季はぜんぜん売れません。
 5年前に専業農業を目指して帰農しましたが、思っていたほど所得が上がっていません。
 当初は所得をあげることを第1目標に掲げていましたが、かみさんのパートの稼ぎで二人何とか暮らせることがわかり、また悪いことに今年から極々少々ですが年金がちょっぴり入り、少々堕落してしまいました。
 つまり、所得をあげることよりも、自然の絶対性、生命の神秘さに感動し、自然体で生活できるなど農業の懐の広さの虜となり、まさしく「農的生活」病に犯されてしまいました。
 農業で所得をあげるのが先の農楽から、楽しみが先に来る楽農となってしまいましたが、回り道をしても初心の農は成就する決意です。

コメント
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