ナスは毎年半身萎凋病にかかり、葉の片側半分がしおれてきて枯れてしまう。
2023年春は、千両二号ナスの接ぎ木苗を購入した。
ある日、株元の台木から芽が出ているのを見つけ、その芽の挿し木を行ったところ秋には、2m程度に生長し、実もなった。ネットで調べるとトルバムビガーらしい。

そこで、来年は接ぎ木の台木に使えないかと考えた。
越冬する方法として
1 種を採って、播種する
2 春先に購入した苗木の株元から発芽していたので、上部のナスを切断し、透明ケースをかけて越冬する。


3 挿し木をして大きくなった木の根から芽が出た子株が2本あったので、小鉢に植えかえ、部屋の日当たりの良いところで越冬する。

4 挿し木をして大きくなった木の株元から出ている小枝にビニールをかけて霜よけを施し、越冬する。

トルバムビガー
亜熱帯から熱帯に分布する常緑小高木で、日本の一般暖地においても、春蒔けば秋には2mを超す樹高となる。
茎葉にはとげがあり、花は白く、果実は約1.2cm径の球状で、幼果は緑色、熟果は黄緑色を呈する。
小果だが種子数は多く、受粉がよく行われれば1果あたり、200粒程度の種子が取れる。
台木の生命である根は太く、根量も多く、分布も広い。面白いことに根から芽が出て子株ができる。鉢から根を引き抜くと根鉢の周りに、また、畑の黒色ポリマルチをはがしてみると、その下にモヤシ状になって出ているのが観察される。個々の細胞の再分化能力が高いものと思われる。
ナスとの接木親和性については、操作が適切であれば100%活着し、活着後の生育も旺盛である。
なお、トルバムは発芽や初期生育が遅いので接ぎ木苗との調整が必要である。
また、トマトとも接ぎ木ができるが、トマトの収量が低い。
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