定年楽農

第二の人生を農で楽しもう

直売所の野菜価格転嫁の肌感覚   

2024-08-15 14:11:28 | 経営

直売所は、高齢者が、経費を度外視して自分で値段をつけて店頭に並べる。

当然価格競争になり、なかなか価格転嫁できず、スーパーに並ぶ野菜よりも価格が低くなっていた。

ところが、最近になって、直売所の野菜の価格が上がりだしたように感じます。

猛暑で収穫の減少よる影響のほかに、最近では落ち着いてきているものの肥料の高騰、そのほか資材の高騰などから、経費が増大し、直売所への出荷者が減少しているのではないか。

戦前生まれの高齢者(現在の80歳以上)のリタイヤ―。戦前生まれの人の考え方が、祖先からの農地を遊ばせることなく、せっせと野菜を作り続ける。できた野菜は直売所に出荷していた。

ところが、高齢と、赤字で(各自で記帳していなくても農協の通帳で、1年たてば収支が判明する)、先祖の土地を守ることはできなくなってきた。

これはここ1~2年で、近辺の農地の不作付け地が急激に増加していることからも推測します。

中山間地といわず、今後都市近郊の優良農地の荒廃が心配される。

野菜の生産は、経費をきちんと価格転嫁できる農家に任せることにしたい。

農業の衰退に、農家戸数の減少から説明されている場面をよく目にするが、農家戸数の減少が問題なのではなく、経費をきちんと価格転嫁できる専業農家に任せ、この耕作放棄地をどのように我が国の食料自給力維持に活用するかが重要であるように思う。

 

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