・ わが集落の水田は、都市近郊の極小規模。その中での比較的規模の大きい30a~50aの農家でも戸別所得補償制度のメリットはなく、ほとんどの農家が制度には参加していません。
しかし、制度は定着し、長期的には米価の下落が続くことが予測され、今後、制度を生かした集落営農を目指すしかないが、①水稲の所得に頼っている農家は1軒もいなく、旗振り役がいない。②農地の資産価値に期待する農家が多く、貸借といえども権利関係の調整が困難。③一つの区画が狭いことから、集落営農を行うとしても、効率的な耕作ができない。
など、八方塞です。
これらの水田は、気象、用水、土壌など優良であるが、上記のように人為的条件が最悪。水田はどうなってしまうのだろう?
・ 総売上110万円、純利益50万円を目標とする。
07年、08年と総売上は100万円を超えたが、09年、10年は80万円台、11年は気象の影響があり、90万円台にとどまったが、来年は被害が少ないことを祈る。
・ 野菜は少し高いと売れない。安くしても量をはく。品質を認めてもらうまでは辛抱。
・ 選択的拡大。栽培管理がおろそかにならないように品目を縮減する。近くに安売りスーパーが出店したことから、品揃えはそちらに任せる。
「旬鮮」にない品目は、足りないものをそのスーパーで買ってもらうパターンの戦略を目指す。
特に、春夏野菜は成長や病虫害被害の進行が早く、早期発見、早期防除が効果的で毎日見回ること。
・ 黒大豆は、取入れが遅くならないように、収穫方法を検討する。
圃場での乾燥は、はぜるなどロスは出るが、よく乾燥させると、後処理しやすい。
5mmと10mmのふるいを入手し、豆の大粒化を図る。
・ 前作との関連では、窒素肥料の利きすぎた圃場への黒大豆の作付けに注意。
大豆の枝など腐りにくい残渣をすきこんだ圃場は、窒素飢餓に注意。
野菜の残渣は、なるべく畑ではなしに水田に捨てる。
・ 除草に心がけ、常に圃場をきれいにし、害虫の防除に注意を払う。
また、排水、施肥に注意をはらい出してから、サビ病やベト病が減少した。
特に、冬野菜は、農薬を使用しないでも収穫できるようになってきた。
さらなる環境整備による、減農薬を研究する。
特に、ネキリムシは、移植前の圃場に雑草をはやさないようにしておくことが被害を軽減する。
・ トレーの播種は播種する前に培土に充分潅水する。水分を吸着しやすいプランター用の培土を使うのも手。
・ スイカは毎年病気にかかり収量が伸びない。雨に弱く、排水のいい床作りを丁寧に行う。
接木苗を購入する。
・ サツマイモは自家採穂を主体とする。
・ はくさいは、野崎123が作りやすい。播種は直播とし、9月15日、9月30日と2回に分ける。
・ ミニトマトは、アイコとし、需要が少ないので、数本接木苗を買う。
・ 八幡ネギは、白ネギ化を試みる。