かっちゃま左義長を遺した、「旧藩主、小笠原候」余話。

当地幕藩時代の歴史の一部を報告します（その1）

勝山市に、幕藩から残したものには、
「かっちゃま左義長」・「歳の市」・今はすたれましたが
昭和40年ころまで続いた「タバコ栽培」など、
いいものが幾つも残っています。




小笠原の殿様は、山梨県甲斐の国出身、
幕藩時代に5家の大名を持つ名門武家。
同属で、5家も大名になられたのは
（10000万石以上の）は、
徳川家や親子関係を除くと、
他に無い、珍しい家系といわれています。
一方、余り掘り下げられる大名ではなく、
「小笠原」と聞くと、
「小笠原島（この一族が発見）」・武士の「礼儀作法」
くらいしか知られていないようです。


勝山市は、
古くは柴田勝家の伯父である柴田監物が治めていた後、
しばらく天領、そして小笠原候が勝山藩を統治して
幕末まで治めていたものでした、22.777石の小藩。

勝山小笠原家は、岐阜県高洲（現在美濃市）
から武士・僧職など283家で
移封してきたものでありますが、
その前は、
信濃松尾・本庄・古河・関宿・高洲から勝山への経緯があります。

幕末の小笠原長守候は、書画にも秀でていらして、
市内に多くの？書画が残されています。

八代藩主　小笠原長守公の書額



明治維新で「勝山藩知事」にそして、武家解体。
殿は「華族」様に、職を失った家臣は「士族」と言う
壬申戸籍上の身分が与えられただけ、
殿様以下すべての士族も収入をたたれ、
失業したのです。