新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

近鉄特急は高い

2022年07月08日 | 日記

 奈良で安く宿泊できたことを書いた。いっぽう、これは高かった。京都駅から近鉄奈良駅へ向かったときのこと、近鉄特急を利用した。京都駅を出発し、35分で近鉄奈良駅に到着する。これは速い。しかも特急は1時間に2本運行されている。乗車券とは別に指定席特急券を買う必要がある。だがツイン席しか用意がなく、一人で乗ってもツイン席の料金を取られる。
 京都駅で有人(対面式)の切符売り場へ向かった。そこの職員から、特急はツイン席だけなので、もうひとり分の席を買え、その分は半額だと告げられる。つまりひとりで乗車するのに1.5人分の席料を払うことになる。仕方なく払って乗ったが、なんとなく釈然としない。ホテルに着いてから友人たちにその話をすると、「二人分の席料を払うのは理不尽だから、もう一度、抗議するべきだ」といわれた。そこで帰り、今度は車掌から指定席特急券を買うときに「一人で乗っても、二人分払うんですか」と尋ねた。「はい、ツイン席しかありませんから。二人目は半額にしています」といわれ、またまた1.5人分を払って乗った。35分しか乗らないのに、乗車券とは別に1100円を払う。乗り心地は悪くないのだが、これは高い。リピーターはいないだろう。少々時間がかかっても急行に乗るほうが安くてよい。車窓の景色が変わるわけでもない。平城宮跡を通ることだけが自慢のタネになっているようでもある。
 観光地奈良だが、修学旅行客以外の一般客を増やそうとするなら、もっとアクセスを安価にするべきだろう。




平城京跡を近鉄線が走っている

2022年07月07日 | 日記

 京都から近鉄特急にのって近鉄奈良へ向かった。終点間際、「平城宮祉を通過しています」という車内アナウンスがあった。南の車窓に朱雀門が、北の車窓に大極殿が見えた。その後、きれいに整備された広大な平城京跡を訪れた。そして知った。その跡地の中央部を近鉄奈良線が東西に走っていることを。博物館の学芸員によれば、平城宮跡を迂回するよう近鉄線を移設する計画があるにはあるが、いつ実行されるかは明確でないとのことだった。
 昭和54年、始めて平城宮跡地を訪れた。発掘現場を保護するかのように大きな屋根をかぶせた状態だったことをかすかに記憶している。その後、周辺の田畑を平城宮史跡として接収し、いまは広大な公園として整備されてきている。博物館、資料館の類いも充実してきた。ひとつだけ不自然なのは、その中央部を近鉄奈良線が貫通していることだ。伝統文化を現代文明が蹂躙している格好の材料として捉えておきたい。
 平城京跡に近い奈良ロイヤルホテルに投宿した。ベッド4台のスイートルームを3人で借りた。「いまなら」キャンペーンで朝食代を含めて半額になった。国の補助金のせいか。さらにホテルから1人につき3000円分のクーポン(商品)券が支給された。これは県の補助だろう。結果、1人4400円を払って1泊し、3000円余りの土産物を買って帰った。
 新型コロナ感染者数が不気味な増え方をし始めているいま、はたしてこのお得な旅行がいつまで続けられるだろうか。