駅前の駐輪場にツバメが巣を作っている。去年まであった巣を駐輪場のオーナーか、あるいは管理する不動産屋が撤去していた。秋冬はそれで何も動きがなかったが、4月中旬になってツバメが戻ってきた。1羽のツバメが、以前に巣があった監視カメラのうえにとまったり、駐輪場内を飛び回ったりしていた。
駐輪場は民家の一室を改造してつくられたもので、常時6,7台のバイクと自転車が置かれている。以前からいちばん奥の壁に監視カメラが取りつけられている。そのカメラのうえに、つまり監視カメラにはぜったいに映らない位置にツバメが巣をつくり、毎年雛が生まれ、そこから巣立っていく。私たちがバイクを置いたり持ち出したりするために駐輪場内にいるとき、雛たちは息を潜めてじっとこちらを見ていた。まるで気づかれて自分たちが危害を加えられるのを恐れるかのように・・。しかしさすがに親鳥が餌をくわえて戻ってくると、ピーピー鳴き始める。去年は6月と8月末だったか、2度もこの巣から雛が巣立っていった。
問題は、巣の下に糞が落ちることだ。新聞紙を敷いたりしているが、その下にバイクを置くことは敬遠される。巣の下だけでなく駐輪場内全体に糞がまき散らされることがある。それを見ると、ツバメの巣をそっとしておいてやろうという気は失せる。ツバメが巣をつくって以来、管理者側が巣撤去の行動に出たのはたぶん今回がはじめてだと思う。
ツバメ側はどうするか、とそれとなく観察していた。また巣づくりをはじめた。しかも同じ場所に。根気よく巣の材料を運んでくるようだ。半分できたところを写真に収めておいた。監視カメラに向かってシャッターをきる。なんということだ!
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