新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

ヘンな喪中はがき

2021年11月28日 | 日記

写真はわが家の紅葉

 喪中はがきが届いた。だれから? 職場の元同僚Sさんからだ。だれが死んだ? Sさんが死んだと書いてある。はて、どういうこと? 死んだ本人が出した喪中はがき? よく読むと、70歳を迎えて生前葬をしたので、新年のあいさつを控えると書いてある。これで意味が分かった。それにしてもヘンだ。生前葬をしたから、いまは喪中なのか。生前葬をしたからといって実際に死んだわけではない。「今後ともご指導・ご鞭撻のほど宜しく」と人並みなことも書いてある。いっぽうで「参列者は私一人、厳かで感動的でした」とも・・。
 生前葬とはいったいなに? 実際に生を終えたときに、わざわざ他人を煩わせないように、自分が生きているうちに死に支度をすませることを意味するのではないか。坊さんが来てお経をあげたらしく、戒名もつけたようだ。死の準備は万端でぬかりない。これでいつでも死ねる。いやご本人は新たな生を得たつもりらしく、「生き直します」と書いている。まだ当分の間、死ぬ気はないらしい。これまでの自分と決別しようという意思の表れとして、この喪中はがきを出したようだ。
 喪中はがきを受けとったこちらとしては、どう対応するべきか。一般に、喪中はがきを受けとったからといって、こちらが新年のあいさつをしてはいけないわけではない。総じて年賀状を書くことを控えてきたが、ふだん会えない人には自分が生きている証しとして年に一度のあいさつ状を書くことにしている。Sさんにはどうするか。新年のあいさつでなく、適当な時期に様子うかがいのはがきを出すことにしよう。



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