新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

騒々しい時代

2017年01月21日 | 日記

 トランプ大統領就任に際して「騒々しい4年の始まり」と評した人がいる。まったく騒々しい時代になったものだ。グローバリゼーションの行きつく先がこの結果なのか、民主主義、資本主義が破綻を来した結果なのかはこれから議論になるだろう。
 さっそくTPPからの離脱を正式に表明したようだ。TPPの農業分野については、日本農業の構造変革のよい機会になると期待していただけに、多少残念な気がする。これまでTPPを実質的に推し進めてきたグローバル企業がトランプ政権にどうとり入るのか、目が離せない。
 オバマケアとも呼ばれる医療保険制度は見直すという。これも日本なみの国民皆保険制度をめざして計画されたはずだったが、製薬会社など大手企業に乗っ取られてしまった感じがあることは否めなかった。
 メキシコとの国境に壁を作る話はどうだろう。地図を開いてみた。なんと西半分は直線定規をあてて引いたような国境だ。東半分は川の流れがそのまま国境になっているようだ。直線定規でいつ国境が決められたのか。人が住んでいない地域だから、どうでもよかった。しかし政治的自由はこの際ともかく、経済的な豊かさを求めて人びとが陸路でどんどん入ってくるようになることを想定しなかっただろう。カリフォルニア州がアメリカ合衆国から独立したがっている、自治領プエルト・リコが合衆国の正式な州に昇格したがっている。さまざまな動きをトランプ大統領がどう裁くかは見ものだ。
 グッドタイミングでミッチェナー作の歴史小説「メキシコ」を読み始めた。





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