透き通るような青い空に映える庭のロウバイ(1月1日撮影)
緊急事態宣言が出された翌日になるきのう、八王子の床屋へ行った。午前11時、ふだんなら数人が椅子に腰掛けて順番待ちしている時間帯なのに店主がひとり暇そうにしていた。1100円でカットだけしてくれる床屋は、私が住む相模原市にない。そのような床屋を開業することを条例で禁止しているようだ。だからいつも八王子の床屋を利用する。
その後、高尾駅近くのスーパーバリューへ寄った。年末に行ったときは、10台以上あるどのレジにも5、6人が並んでいたが、きのうは待ち人の列がなく、待たずに会計できた。道路も空いていて、車でスイスイ走れた。いやあ、緊急事態宣言というのはすごい効果を生むものだ。
いっぽうで過剰反応ではないかと思われる反応が出ている。大学の一般入試の形態を変え、共通テストのみで合否判定をしようという動きがあることだ。まだ噂の域を出ないかもしれないが、これはやめてほしい。某国立大学が入試開始時刻を午後にして遠方から受験しに来る受験生が宿泊なしで受験できるようにするという。これはよい配慮だ。だが一般入試を目指して勉強してきた受験生がおおぜいいるのに、共通テストのみで勝負させる方針にいま変えられては困る。英語の共通テストはリスニングの比重が半分を占める。英語の長い文章をじっくり読み込む練習を重ねてきた受験生にきわめて不利だし、英文読解力を必要とする大学教育にとってもマイナスになるだろうと思われる。
昨年から数人の大学受験生を指導してきた。みな熱心に入試の過去問を解いてきた。A4判の用紙で3ページから4ページにわたる英文を90分で3つも読みこなす。難関大学になると英文の中身も学者が読むようなハイレベルのものになる。まだ若い高校生が理解するにはちょっとムリではないかと思われるハイレベルな文章がある。だがそれを読めるようになろうと高校生たちはみな一生懸命に勉強してきた。高校生たちのその努力を無にすることがないよう大学に配慮を望みたい。
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