クリスマス前になると、さまざまなコンサートが催される。友人、知人の誘いで先週末は2つのコンサートに行ってきた。
ひの煉瓦ホールのロビーで行われたミニコンサートでは、女性の声楽家2人と男性ピアニストの、それでも本格的な歌唱を鑑賞することができた。モーツァルト作曲の歌劇「魔笛」の一節は、さすがにモーツァルトだけあって、遊び心十分な曲で、踊り狂っているような、人をおちょくっているような節回しに感心し、またそれをうまく歌いこなす若いソプラノ歌手の歌唱力に魅了されたものだった。
藤野中央公民館でおこなわれたハーモニカのコンサートは珍しいものだった。10ホールズハーモニカは10個しか穴がない小さなハーモニカだが、世界でもっとも多く出回っているハーモニカらしい。シンセサイザーによる伴奏に乗せて奏でるハーモニカの音色に、しばらくは師走の慌ただしさを忘れることができた。
ハーモニカといえば、むかしは庶民がふつうに使う楽器だったのではないか。近所のIさんがときどき吹いて聞かせてくれるし、Tさんはハーモニカ奏者の楽団に加入して練習していると聞いている。いずれもいまは80歳をすぎている。この年代の人たちにとってハーモニカは、一種独特の愛着がある楽器なのだろう。私でさえ父が買ってくれた小さなハーモニカを幼いころ吹いていたぐらいだ。
このコンサートを企画、実行し、私を誘ってくれたHさんご夫妻に感謝!
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