難病指定されている病気だ。安倍総理が再発したとのニュースに接し、私の周辺にいる3人の患者を思い出した。総理を含めて4人とも50代前半から半ばぐらいの、いわゆる働き盛りの時期に発症している。薬物治療によりぶじに社会復帰している点でも4人は共通している。あとの3人が安倍総理と同じように再発していないか気になり、連絡がとれる八王子のKNさんにメールを送ってみた。すぐに返信があり、漢方薬などを服用しながら元気にしているとのことだった。
KNさん、2000年から解散する2014年まで炭遊舎で一緒に炭を焼いた。炭焼き活動がない土曜、日曜には農業をしている人のところに援農に駆けつけたり、異業種の人たちとの勉強会に参加したりと人づきあいの広い人だった。気球を飛ばすグループにも所属しており、渡良瀬遊水池で気球に乗せてもらったことがあった。そのとき一緒に乗ったBMさんがもう一人の潰瘍性大腸炎にかかった人だ。彼もまた炭遊舎立ち上げのころからの会員であり、いまは大分に住んでいると聞いている。
顔の広いKNさんは、当然のことながら炭遊舎に多くの仲間を紹介してくれたし、また炭遊舎の存在を広く知らしめてくれた。KNさんが炭遊舎を最初に知ったきっかけがおもしろい。KNさんの奥さまが参加されたバザーにたまたま炭遊舎代表のSTさんが参加しており、奥さまから炭焼きグループが藤野にあることを知ったという。KNさんが勤めていた会社の本社が藤野にあったし、社長が藤野の人だったこともさいわいしたかもしれない。その後、転職、定年退職ののち70歳をすぎたいまも府中の別会社に所属しながら在宅勤務している。
いつまでも若々しく活動的でいられる秘訣のようなものをKNさんから学んだ。
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