新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

アルファ、ベータ、ガンマ、・・

2021年09月05日 | 日記

 英語でいうアルファベットは、ギリシャ文字の最初の二文字アルファ・ベータを語源にしている。よく見るとギリシャ文字はかなりの程度、英語のアルファベットに対応する。
 αβγδεζηθικλμ・・。それぞれアルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、イプシロン、ゼータ、イータ、シータ、イオタ、カッパ、ラムダ、ミュー・・と読む。ギリシャ語のアルファベットは全部で24文字ある。
 新型コロナウイルスの変異株にこれらの文字を順にあてている。はじめのうちイギリス株、インド株などと呼んでいたが、国名を冠するとその国に余計なイメージを植えつけてしまうことを恐れてか、あるいは同一国のなかで複数の変異株が発生して国名では区別をつけにくくなってきたせいか、ギリシャ語のアルファベットを順にあてるようになった。いま猛威を振るっているのがデルタ株、次に到来することを恐れているのがラムダ株、最近ときどきニュースで採りあげられるコロンビア由来のミュー株が発生したようだ。
 ベータ株は南アフリカ、ガンマ株はブラジル発生のものを指す。ラムダ株はペルー、ミュー株はコロンビア発生のもの、ここまで分かっている。あとはネットで調べた情報だが、イプシロン(米国)ゼータ(ブラジル)イータ(複数の国)シータ(フィリピン)イオタ(米国)カッパ(インド)とつづく。
 同一国内でも日々、何百もの変異株が生じているはずだから、こうしてわずかに24文字しかないギリシャ文字をあてて命名するのはいつか破綻するのではないかと案じている。