PCR検査のCRがchain reaction、すなわち連鎖反応を意味することを知ると、検出方法のおおよそを知ることができる。以下、素人が書くきわめておおざっぱなものです。
検査対象になった人の細胞内に新型コロナウイルスが含まれているか否かを調べるのですが、ウイルスがあまりにも微量なために、それを時間をかけて培養する、増幅させる必要があります。連鎖反応を起こさせます。
ここに落とし穴があります。増幅回数が多ければ多いほど微弱なウイルスでも検出できる可能性が高くなります。増幅回数をあまりに増やしすぎると、ウイルスのかけらまで発見されてしまい、実質的に感染力をもたないウイルスのかけらを実在のウイルスの含めてしまいます。結果として、まったく無症状で感染力がない人を陽性判定してしまい、2週間もの行動制限を加えてしまいます。
井上正康氏の著書によれば、増幅回数を5億倍にとどめているのがニュージーランドです。日本はフランス、英国と並んで1兆倍から35兆倍というきわめて高倍率で検査しています。350億倍から700億倍ぐらいが無意味な擬陽性を出さない増幅回数だと井上氏は述べています。この程度の増幅回数で運用しているのがスエーデンと台湾です。