新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

緊急事態解除、再拡大を防げ

2021年03月01日 | 日記

城山の本沢梅林は、紅梅が満開をすぎ、白梅は五分から七分咲きだった。

 首都圏以外の地域で緊急事態宣言が解除された。感染が再拡大するのではないかと危ぶむ声が多いが、繁華街での人出は減らない。なぜか。どのような場面で感染するかが、いまひとつはっきりしないからだ。
 飲食店での会話で飛沫が飛び、その飛沫にウイルスが含まれていると食べものを通じて自分の口に入る。これははっきりしているようだから、飲食店の利用を極力控えている。個人利用はするが、宴会を控えている。
 大便のなかに多数のウイルスが検出されているので、不特定多数の人が利用するトイレのドアノブなどに注意している。手洗いをこまめに実践する。
 ほかに何に注意すればよいのか。繁華街を歩くことで感染した例があるのか。マスクをすること以外に注意のしようがあるのか。感染場面を特定して示せるデータがないのだから、注意のしようがない。専門家が「市中感染が広がっている」というときの「市中感染」とはいったい何を指すのか。家庭内感染、職場感染以外は市中感染なのか。それでは何も意味しないに等しい。
 感染者数再拡大を抑えるために必要なことは、どのような場面で感染しているのかを示すことだ。そうすれば、人はそれに注意して行動する。感染経験者は、症状がどれほどつらかったかだけでなく、どのような場面で感染したと思われるかをもっともっと語ってほしい。感染経路不明のままで終わらせないでほしい。推定のことでもよいから、感染場所、場面を特定しようとしてほしい。それを公表することで、他の人がそれを気にしながら行動し、ひいては感染者数再拡大を抑えることへとつながっていく。
 何に注意すればよいかが分からないままなら、緊急事態宣言が解除されたいま、人びとは街へ繰り出していくだろう。感染経験者が感染経路を特定しようと努力し、それを公表してくれることを期待したい。