新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

自動車教習所が老人学校になった?

2020年07月03日 | 日記

 久しぶりに近くの自動車教習所へ出向いた。運転免許証の更新に先だって高齢者講習を受けるためだった。70歳の誕生日が免許証更新期日にあたっている。講習は、実地運転、視野度、動体視力測定などの目の検査、講話の3本からなり、2時間で終了した。高齢者講習終了証をもって、免許更新を県の公安委員会に申請する。面倒なことだ。
 この教習所は40年ほどまえに教習を受けたところだ。建物も実地コースも変わっていないような気がする。大きく変わったことは、受講する人の年齢層だろう。若い人が免許取得のために通っているが、その人数がとても少ない。多くは私のような老人で、高齢者講習を受けに来ている。
 指定された午後3時に教習所受付へ行った。受付前のソファには、すでに5,6人が座っていた。みな私と同じくらいの年齢だ。どうやらこの人たちと一緒に講習を受けることになるらしい。受付を終えて、30分ほど待った。待っている間、受付奥ではひっきりなしに電話が入っている。「講習料はいくらになっていますか」「9月19日の午後1時半からならご案内できます」という声が聞こえる。すべて高齢者講習の予約申し込みのための電話のようだ。通知はがきに記載されている講習料の金額をたずねることで、どの種類の講習申し込みかが特定できる。そしていまなら9月19日以後しか予約がとれないことを告げている。受付近くで待っている30分間、電話はこればかりだった。いかに高齢者講習の需要が多いかがうかがえる。
 講話のなかでは、今後は75歳以上になって交通違反をすると実技試験のやり直し、場合によっては学科試験の受け直しをして、合格しなければ運転免許証が更新されなくなる、という新しい情報も伝えられた。ますます高齢者に厳しい社会になっていく。