忘年会のシーズンになった。職場の忘年会は、一年間の憂さをみんなで語り合って忘れ去り、新たな歳を迎えようという趣旨で意義あるものなのだろう。
それ以外に、会社勤めをやめた中高年たちが年末になると忘年会だといって集まろうとするのは、どういう意味なのか、と考えてしまう。これは年末には飲み会をして憂さ晴らしをしようという行動が習慣化してしまった結果にほかならない。じっさいにはみな暇なのだから、いつでも集まろうと思えば集まれる。飲み屋か混雑する年末を避けるほうが賢明だと思うのだが、なぜかこの時期になると集まろうと言いだす。不思議だ。
年に一度か二度しか会わないし、もはや相当な年齢に達しており、元気で生きている、またはなんとか生きていることの証にしかならない集まりになっている人たちもいるのではないか。私の年齢の場合は、徐々にその方向に向かいつつある初期段階にあるといえる。
さて今年もまた忘年会の案内がメールで入っている。出欠席の返事が飛び交っている。人づきあいを極限まで絞っていても、やはりなんとなく会いたくなる仲間がいるものだ。片道1時間半ほどかかる都心までことしも何度か出かけることになる。
写真は品川のホテルの中庭で見かけた錦鯉の群れ。