新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

林芙美子記念館へ行きました

2015年09月21日 | 日記


 連休の初日、新宿区中井駅前をぶらついてきました。新宿から西武線で3つ目の駅です。都心に住んでいたころもこの辺をぶらついたことはありません。駅周辺の小さな路地に小さな商店がところせましと立ち並んでいます。駅を出てまず目をひいたのが「おいしいメロンパン」を売る店でした。長い行列ができていました。ちょうどこの日が開店日で、先着百名に無料でメロンパンを配るらしいのです。つぎに尾張屋というそば屋の看板が目にとまりました。横書きで右から読む看板でした。歴史を感じさせます。歩いていくと坂ばかりで、一の坂、二の坂、三の坂とあります。坂の上を歩くと、りっぱな家ばかりです。新宿から二十分程度のところにこんな閑静な住宅街があったのですね。四の坂まで行くと林芙美子がこだわって建て、死ぬまでの十年間を暮らした家があります。いまは林芙美子記念館として新宿区が管理、運営しています。
 館内では博識なボランティアガイドさんのお世話になりました。女中部屋に二段ベッドが作りつけてあります。「このベッドは芙美子が渡欧したときにシベリア鉄道からヒントを得たものです」。寝台車そのものです。林芙美子も渡欧した経験があったのですか。ほとんど彼女の作品を読んでいないのですが、あとで調べてみますと、27,8歳でパリへ行き、一年半ほどをそこで過ごしています。そういえば家具調度もいくつかヨーロッパから取り寄せたものが置いてあります。庭にはモミジの木が多く、色づく十二月中旬にまた来ようと思いました。帰り道、芙美子がよく出前をとったという尾張屋で腰の強いおいしいそばを食べました。訊くと昭和十二年創業とのことでした。
 JR新宿駅から西武新宿駅への乗り換えを含めてウォーキングは往復で七千歩になりました。私にとってはまずまずの運動量でした。