新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

炭焼きーー窯づめのしかた

2015年03月04日 | 日記

 がるでんの窯は土と石でできている本格的な炭窯です。周囲を石を積んで囲い、天井部分を土とセメントで固めています。
1 煙突の穴を確認します 
 まずはじめに、炭材を入れ始めるまえに窯の奥、中央部にある煙突穴が土などでふさがっていないかを確認します。炭材を窯につめても煙突穴がふさがっていては空気は対流しません。
2 窯底に細枝を敷きます
 つぎに、炭材を立てていくまえに、窯底に細い枝なり竹、杉の葉などをしきます。これは炭材の最下部をすこし浮かせて、炭材全体を炭化させるのに役立ちます。下を浮かせなければ炭材の最下部が生焼けのままで残る可能性があります。火鉢などで炭に火をつけても煙は出ませんが生焼けの炭からは煙が出ます。生焼けになる部分ができるのを防ぐために炭材の最下部をすこし浮かせるのです。
 炭材は立てて2段にします
 炭材は今回は40センチに切ってありますから縦に2段に積みます。もし炭材を立ててみて上下で太い細いの差があるなら太いほうを上にします。炭化は上から下へとすすみますし、窯上部のほうが温度が上昇しますから、炭化しにくい太いほうを上にします。
4 天井との隙間をつめます
積みあげて高さ80センチになった炭材の上にさらに空間があります。窯の周辺部で5センチ、ドーム状の天井の中央部で30センチ近い空間ができますから、そこをこんどは40センチの炭材を横にして埋めていきます。できるだけ隙間を作らないようにぎっしりつめます。
 今回は販売するための炭を焼きますから材質を一定にしなければなりません。クヌギとコナラ以外の炭材を入れないようにします。
5 手前4分の1は雑木で満たします
 窯の手前4分の1は燃えて灰になってしまいますからクヌギ、コナラ以外の材をつめることにします。窯づめの最終段階は窯の入り口近くのせまい空間で背中を丸めての作業になります。