看板の文字彫りのしあげはヤスリかけです。トリマーで彫っただけでは、彫った部分の周辺に細かい彫りかすが残ります。木の繊維が完全に彫りとられないで彫り溝の角や土手の周囲に残ります。それをヤスリをかけて削りとります。ヤスリにはサンドペーパーを使っています。
これで彫る作業は終了です。
つぎに防腐処理をします。防腐剤を塗るのですが、節約のため木酢液で間に合わせます。木酢液は小さな虫を寄せつけない効果がありますから、板の表面に何度か重ね塗りすれば十分です。市販の防腐剤のほうが効き目は強いかもしれません。板の表面をバーナーで焼きつける方法もあります。
この看板材は、炭遊舎の看板を削りなおして使っています。炭遊舎の文字を消してから4か月ほど放っておいたら、ずいぶんあちこちを虫に食われてしまいました。何らかの防腐処理をしておかなかったのは失敗でした。
このあと文字部分に塗料を塗れば完成です。