新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

姉妹都市、なぜ兄弟都市といわないのか

2015年01月02日 | 日記

 箱根駅伝往路5区にはドラマがありますね。あのきつい上り坂を昇っていくのですから、当然のことなんでしょうが・・。

 姉妹都市というが兄弟都市とはいわない。なぜか。ここに書くのは私の推量にすぎない。きちんとした証拠はあげられないので、そのつもりで・・。
 日本語の姉妹都市は、英語sister cityからの翻訳だろう。では英語のsister cityはどこから来たか。ポルトガル語を例にとればsister cityはcidade irma(aの上に~がつく)という。ポルトガル語では兄弟をirmao、姉妹をirmaという(いずれもaの上に~がつく)。発音は語尾以外おなじで英語のbrotherとsisterほどの差はない。cidadeが女性名詞だからその後ろにつく形容詞は必然的に女性形になる。
 ヨーロッパの言語を少しでもかじった人なら名詞に性があることを知っている。すべての名詞が男性と女性に恣意的に分かれる。ドイツ語、ラテン語には中性まである。同じ意味の名詞でも言語によって性が異なることがある。ポルトガル語の「海」はo marで男性、フランス語のそれはla merで女性だ。おなじ祖語ラテン語から派生した言語でさえこのように異なる。
 姉妹編、姉妹校なども同類だろう。英語のedition、schoolにあたるポルトガル語は女性名詞だ。
 英語のsister cityがポルトガル語から入ったといっているのではない。ヨーロッパのどこかの言語から入ったものらしいということだ。
 このようなことに関心がある人は少ないようで、ウィキペディアを見ても、最初に姉妹都市になったのはどことどこ、などと歴史をさかのぼってくわしい記述をしているが、なぜ姉妹都市であって兄弟都市といわないのか、という点についてはまったく触れていない。ウィキペディア以外のサイトに私と同意見の記述を見つけたのに力を得て、ここに書いておくことにした。