今から25~30年ほど前(記憶が定かでない)、1980年台前半に星見用にと、天文雑誌(天文ガイド)で評判のよかった双眼鏡を買いました。
カートン光学のアドラブリック双眼鏡 7倍口径42mm。大阪の梅田にある天文関連の光学機器販売店で購入。
当時の価格でも結構な値段であった。
なんぼぐらいしたんかなあと、この前実家に帰ったときに、押入れにしまっていた当時の天文ガイドを取り出して、掲載広告を調べてみたら、販売価で23000~29000円ほどであった(86年に発売が開始されたマルチコート型であると29000円ほど。ただし、わたしの双眼鏡をみるとマルチコートを示すMCの記号が付いていないので、それまでに発売されていた安価な23000円のEE型かな?)。
大枚はたいていたんやなあ。
しばらく使っていたが、東京へ引っ越した後は使う機会がほとんどなくなっていた。
さらに、いざ使おうかと取り出したときには左右で光軸が狂っていて、まともに見えず、これが追い打ちになって最近まで放置していた。
ちかごろバードウォッチングに興味が出てきたので、あの双眼鏡を修理に出してみようかなと、調べてみたところ、
発売元のカートン光学は双眼鏡の取扱いをほとんど止めており、このアドラブリック双眼鏡の実際の製造元の宮内光学(結構有名な双眼鏡OEMメーカーであった)も数年前に既に廃業しており、修理に出せない状態となっていた。
この双眼鏡を買った梅田の販売店は今も営業しているが、修理のことを問い合せてもあまり親身になって相手をしてくれず、ネットで修理先を探してくれとしか言ってくれない。
もう少し早く宮内光学に修理に出しておければよかったと、後悔。
ところで、宮内光学は廃業して、製品がなくなっているはずやのに、ネットで調べていたら、カナダでまだこの双眼鏡が販売されているのを見つけた。
どうやらカートン光学の関連会社のようである。7x42のアドラブリックが$255で売られている。宮内製のものがまだ残っているんやろか?
http://www.carton.ca/binoculars-adlerblick.html
まだまだきれいな外観
皮革製のハードケース付きであった。