現代グループで最も成功し、世界的な自動車メーカーにまで発展した現代自動車は、実は日本の三菱自動車との提携でその基礎を築いたのではなかったか。
韓国の自動車史に名を残す現代の名小型車「ポニー」は、エンジン提供をはじめ三菱自動車の技術支援によって誕生したのではなかったのか。
70年代後半に韓国に行ったとき、信号待ちのバスに乗っていて周りの乗用車を見ると、ほとんどがポニーだったのを覚えている。
韓国第二の自動車メーカーだった起亜自動車は現在は現代系列に入っているが、もともとは日本のマツダとの提携で成長した会社だ。
この起亜がその昔、売り出したヒット車はマツダのワゴン「ボンゴ」だった。
その結果、韓国のワゴンの代名詞は今も「ボンゴチャ」である。(「チャ」は「車」のハングル読み)
やはり起亜のヒット車に「キアマスター」という軽貨物車があった。
このネーミングは本来は「キアマツダ」としたかったのだが、韓国人には「マツダ」の発音が難しく、日本風ということもあって、「マスター」になったというエピソードもあるようだ。
韓国人はほとんど誰も知らない「日本隠し」である。