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恨(ハン)は、永遠に赦せないから終わらないのではなく、赦そうとしないから終わらないのです

2021-05-09 03:09:16 | 韓国旅行

 

相手を赦せば自分が「下」になるから決して赦しません。

 

「当然、自分にあるべきものを奪われた」の「当然」の基準は誰が決めたのか?

気になるところです。

法律などちゃんとした基準によるものならわかりますが、もし「自分自身の基準」によるものなら、大問題です。

 

自分が不幸な理由は、奪われただけではなく、自分自身に原因がある可能性だってあるのですが、そういう見方が欠けているからです。

そんなのは、ただの被害者意識です。

 

「慰安婦」や「セウォル号」などのニュースを見た方なら、「被害者を自称しながら、なんであんなに偉そうに上からの目線なんだろう」と思われたことがあると思います。

 

被害者は邪悪な何かによって権利を剥奪された人たちだから、すなわち「正」で、「上」だ。

韓国には、そういう妙な「連帯感」が出来ています。

上になれなかった人たちが自分自身のために残した最後の予防線、“私は悪くない。私は正しい。だから、本当は私が上なのだ“

その感覚の副作用であると言えるでしょう。

これが「恨(ハン)」の正体です。

 

「悪」を設定することで、自分が「善」になれます。

「歪(下)」を設定することで、自分が「正(上)」になれます。

逆に、相手を赦せば、自分の格が下がります。

だから赦しません。

 

恨(ハン)は、永遠に赦せないから終わらないのではなく、赦そうとしないから終わらないのです

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