韓国で登山は身近なリフレッシュ法とされています。
あまり知られていないが、韓国は国土の75%を山で覆われた山岳国です。
ただしその平均標高は482ⅿと小粒ぞろいなので、手近な日帰りコースにはこと欠きません。
またお寺やお墓がたいてい山間に作られているため、昔から人々は登山に親しんできたようです。
土日と早朝となれば、駅前やバス停に登山スタイルの人だかりができたりしています。
普段着のまま山道を登る若者の集団も多いです。
中にはミニスカート姿の女性、スーツ姿に革靴の男性といった登山客を見かけることさえあります。
もっともIMF不況が吹き荒れた90年代後半には、スーツ姿の登山客たちはかなり深刻な空気を醸し出していた。
というのもリストラされたサラリーマンが家族にそのことを告げられず、「会社に行く」と言って家を出て山で時間をツブすことが多かったからだ。
現在でも平日の昼間に山でブラブラしている働き盛りを見かけると、つい余計な想像をしてしまいます。