「鳴かぬホトトギスをどうするか?」というこの狂句は、元は戦国英雄3人の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の人物評として昔からいわれてきました。
強い意志を持った激情家の信長は「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」、努力家で知恵物だった秀吉は「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」、そして泰然自若の知略家だった家康は、「鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス」というわけです。
これを韓国人にあてはめればどうなるか。
まず、「鳴くまでまとう」は韓国人には一番あてはまりません。
速戦即決、何でも「パリパリ(早く早く)」だし、「近くまた会いましょう」というとすぐ、「いつ?明日?」とたたみかけてくる韓国人は、とうてい家康型の待つ性格ではありません。
では信長型の「殺してしまえ」はどうかだが、こちらは激情家に見えて実は涙もろい韓国人にはあいません。
では秀吉の「鳴かせてみせよう」はどうか。
これについては韓国人は勉強のことを「コンブ(工夫)」といって「くふう」つまり勉強が好きな人たちだから似合うかもしれません。
しかし、韓国人の勉強は伝統的には科挙のための暗記中心スタイルであり、今も学校に通って試験にパスする暗記が中心の勉強のようだから、本当の「工夫(くふう)好き」ではありません。
ちなみに韓国では豊臣秀吉は悪い日本人の代名詞になっていますが、逆に家康の方は豊臣家を滅ぼしたということで人気があります。
山岡荘八の長編小説『徳川家康』は『大望』として翻訳され、70年代以来、ロングセラーになっています。