「私も自分の気持ちがよく分からない」
2010年バンクーバー冬季五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、キム・ヨナ(21)=高麗大=が、来年の世界選手権(3月25日から、フランス・ニース)への出場について悩んでいることを打ち明けた。
「フィギュアの女王」ことキム・ヨナは15日、米ロサンゼルスで行われた2015年ロサンゼルス・スペシャルオリンピックスの開催発表式に出席。スペシャルオリンピックスとは知的発達障害のある人たちのスポーツの祭典で、キム・ヨナはグローバル広報大使を務めている。式典の後、キム・ヨナは取材陣に対し「大会に出るためには目標がなければならず、強い決意が必要。私もまだ自分自身がどうなのか分からない」と話し、現役続行か引退かをめぐり苦悩していることをうかがわせた。
先月末に韓国を離れ、練習拠点のロサンゼルスに戻ったキム・ヨナは「コンディションは良い。1日に2‐3時間ずつ練習している。大会出場については、心身ともに準備が整ったら決めたい」と語った。だがキム・ヨナは、ピーター・オペガード・コーチ(米国)との契約が終了したため、最近は専門のコーチのいない状態で、ロサンゼルスのイーストウエスト・アイスパレス・リンクで個人的に練習している。
キム・ヨナは昨年も、例年より3‐4カ月遅い10月から本格的な練習に突入した。グランプリ(GP)シリーズ(2010年10‐12月)を回避し、今年4月に開催された世界選手権(モスクワ)に出場、2位になった。今シーズンは昨年より動き出しが遅い。GPシリーズへの欠場を表明した上、来年の世界選手権への出場も不透明な状態だ。