軍、北核・ミサイル基地への精密打撃能力具備

　韓国軍当局は26日、北朝鮮の核とミサイルを最大限遮断、抑制するという計画から、監視・偵察・精密打撃・迎撃兵器を集中的に導入することにした。

　また3000人規模の海外派兵常備部隊を組み合わせて、サイバー攻撃と防御任務が可能な情報保護司令部を創設する計画だ。

　李相熹(イ・サンヒ)国防長官と金泰栄(キム・テヨン)合同参謀議長は同日午後、こうした内容を骨子とした「国防改革基本計画」修正案を公式に発表した。

　同案は2020年を目標に、2005年に樹立された「国防改革基本計画」を整理したもので、李明博(イ・ミョンバク)大統領の裁可を経ている。

　修正案は「北朝鮮の非対称(核とミサイル)脅威を敵(北朝鮮)地域で最大限遮断および除去するための監視・偵察・精密打撃・迎撃能力を拡充することにした」と明らかにした。

　これは北朝鮮が韓国に向かって、核兵器とミサイルを発射する兆候があれれば、先制打撃も可能だという概念で、こういう概念が国防改革案に明示されることは今回が初めてだ。

芸能人に性的暴行、プロダッション代表を拘束

　ソウル警察庁の広域捜査隊は26日、所属事務所芸能人に不利な契約を結ばせ性的暴行を働いた強姦（ごうかん）致傷の容疑で、芸能プロダッションの代表を拘束したと明らかにした。

　警察によると、プロダッション代表は2007年9月、全羅南道内のホテルで専属契約を結んだ歌手を脅迫して強制的に性的関係を持つなど、3回にわたり性的暴行を加えたとされる。この歌手は、専属期間の7年間に5枚のアルバムを発表できなければ契約期間が無期限で延長されるほか、定められた宿所で1人暮らしをしなければならないなどといった内容の「奴隷契約」を結ばされたと調査された。この代表はまた、信頼関係を構築して投資するためには性的関係を結び、映像を残すべきだとして歌手を脅迫したという。

　プロダッション代表は所属芸能人が契約を破棄したり、他の事務所に移籍する場合に備え、女性芸能人には性的暴行を加える場面を、男性芸能人には屈辱的な行為を強要し、撮影したと伝えられた。

　また、新人芸能人には各種公演や番組出演などの見返りとして性的接待を強要し、拒否すれば専属契約書で芸能人やその家族を脅迫したいう。地上波のバラエティ番組に出演させる名目で別の歌手から5000万ウォン（約370万円）を受け取った容疑も明らかになった。警察はこのほかにも被害を受けた芸能人がいるとみて、捜査を拡大している。