質屋の世話になったのもこの頃だ。
住んでいた西武池袋線中村橋駅の近くには質屋が数軒あった。一番近い質屋に革ジャンをもっていった。入口でいくら呼んでも店主が現れない。あきらめて次の店へ。今度は就職活動以来、一度も着ていないスーツを持ち込んだ。おばさんがでてきて、「衣類はだめだね」と言う。「利が薄いからダメ」とのことだ。革ジャンはどうかと聞くと「買い取りならば考えないこともないが、預けならばダメだ」と言う。
「質屋に着物を売る」というのは落語や時代劇でよくあって、それに従ったわけだが、よく考えれば時代が違う。毛皮のコートやブランドものならば「話は別」だろうが、普通のスーツなどでは商品価値はないのである。
衣類はダメだといったおばさんは「もう店をやめようかと思っているんだよ」などとしみじみ話してくれた。サラ金の台頭で質屋の業界も苦しいんだろうなあと思った。
住んでいた西武池袋線中村橋駅の近くには質屋が数軒あった。一番近い質屋に革ジャンをもっていった。入口でいくら呼んでも店主が現れない。あきらめて次の店へ。今度は就職活動以来、一度も着ていないスーツを持ち込んだ。おばさんがでてきて、「衣類はだめだね」と言う。「利が薄いからダメ」とのことだ。革ジャンはどうかと聞くと「買い取りならば考えないこともないが、預けならばダメだ」と言う。
「質屋に着物を売る」というのは落語や時代劇でよくあって、それに従ったわけだが、よく考えれば時代が違う。毛皮のコートやブランドものならば「話は別」だろうが、普通のスーツなどでは商品価値はないのである。
衣類はダメだといったおばさんは「もう店をやめようかと思っているんだよ」などとしみじみ話してくれた。サラ金の台頭で質屋の業界も苦しいんだろうなあと思った。
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