極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

野球少女 感想

2021-03-23 20:10:03 | Weblog
韓国映画、「野球少女」にひとつ いちゃもんをつけるとしたら、ポスターである。

主演のイ・ジョヨンに見えない。別人のように見える。多部未華子かと思った。
映画のなかでイ・ジョヨンが演じるチュ・スインはもっと魅力的だ。山口百恵のようだ。

天才野球少女がプロの契約を勝ち取る物語ですが、まったくストレートでいい作品となっている。

主人公スインは子供の頃から「天才野球少女」として有名で、高校野球の初女子選手というのも
話題になるくらいの人物だから、とにかくずば抜けた存在だ。

普通ならば、「じゃ、プロになる?」となるわけだが、(1996年以降の韓国は女性のプロ野球選手
が認められた)この映画では、「全員 反対」である。

賛成してくれるのは、しょぼい詐欺で捕まっちゃうくらいのダメ親父と、子供の頃から一緒に
野球をやっていてプロからドラフト指名される幼馴染くらいである。母親も高校の野球コーチも
その他の人々もみんな反対。「なに考えてんの」状態。

自らトライアウトの申し込みに行くが、断られ、母親に至っては自分の会社に就職させたり、
とにかく理解がない。理解あるのもダメ親父と内気なドラフト指名君なので、まったく役に
立たない。

それでも主人公スインは(ちなみにピッチャーの設定)自主投球練習を続け、最初は反対していた
コーチの気持ちを動かし(血のあとがあるボールを見て心が動く)、猛特訓をしてトライアウトを
受けるまでになる。

ここまでは、ちばあきおの「キャプテン」である。うーーんなつかしい。

トライアウト。参加している女子は主人公とスラッガーの選手(外国での活躍もあり)しかいない。

普通の定型投球をして、バッターを相手にする。

同じトライアウト仲間から「女子が相手でラッキーだな」とか言われて打席に立つ選手はまったく
打てない。そこで、トライアウトを仕切っていた監督が現役選手を打席に立たせる。

トライアウトはトライアウト参加者同士で戦わせるのが基本だが、監督の遊び心か、女子に
やられた悔しさか、そこのところはよくわからないが、とにかくそういう状態になる。

トライアウト参加者に動揺が走る。見に来ていたコーチも「これはないじゃないですか」と抗議。

でもスインは投げる。

ここで、当日初めて出会った、まだ何の会話も交わしていないスラッガーの女子選手が
「スイン、ファイト」と声を掛ける。

ここで、泣きそうになりました。

今回も随分とネタバレを書いてしまった。



観終わった後、これが実話に基づくと知って、なおビックリ。





3/5(金)公開⚾︎『野球少女』予告編

コメント
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