極私的デンデケデケデケ

音楽との出会いからバンド活動を辞め、社会人になるまでをつづっております

ギターを買うまで 3

2004-07-19 07:34:45 | Weblog
クラスメイトの中島君と久保田君がフォークギターを学校に持ってきて弾いていた。女生徒達はキャーキャー言っていた。これだ、と思った。「ギターが弾けるとモテる」は1970年代の中学生の共通認識だったように思う。そんなわけで、なんとなく「ギターを買う」ということが流行した。当然親に「買ってくれ」と訴えた。

自分が楽器製造メーカーに勤めていたせいか、父親はわりとすんなり許可した。中学生にもなって父親と買い物に行くのはイヤだったが、スポンサーでもあり、社員割り引きの手続き等が必要だったので、父親とふたりで出かけた。25000円定価のものを買う予定だった。安い方から2番目か3番目のものだ。ヤマハ直営店に着き、ろくに確認もしないで25000円のものを買おうとすると、父親が30000円のものにしろと言う。25000円と30000円とのグレードの違いはそれほどあるとは思えないが、父親の突然の進言によって、30000円のヤマハフォークギターを購入したのである。

1976年 中学2年の秋だった。

なぜ父親が30000円にしろと言ったのかは今も謎だ。
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