鉄卓のブログ「きままに」

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山頭火ウォークは温泉も抽選会も俳句もあった。【第20回九月は日奈久で山頭火】

2019-10-02 | ウォーキング
2019年9月29日(日)

熊本県八代市で開催される『九月は日奈久で山頭火』は、今年で20回目。イベントの一つ「山頭火ウォーク」に初めて参加する。

スタートは九州国際スリーデーマーチのスタートゴール会場と同じ球磨川河川敷公園。


(受付)

早く着いたので、受付番号は12番。


(参加の証)

九州国際スリーデーマーチ今年の1日目水島を経る20K、40Kコースを逆に歩くコース。


(コースマップ)

受付後、JR九州ウォーキングの仲間で、今日のお世話をされている方とご挨拶。ゴール後にお弁当が出る事、入浴券が渡される事、空くじなしの抽選会がある事、俳句のコンテストがある事などを説明いただいた。

俳句には五七五の文字数と季語をいれるという型があるのは知っている。その文字数や季語にとらわれない自由律俳句があるのも知っている。種田山頭火が自由律俳句の代表的俳人であることも知っている。

でも、俳句を作ったことも、応募したことも無い。今日が俳句はじめの日になるか?

その方の先導で9時にスタート。距離は約13キロ。


(スタート)

球磨川沿いを下って、水島へと向って歩く。


(球磨川沿いを)

この辺りで1句。「先頭の旗が遠くなっていく」(川柳?)。


(球磨川沿いを)


(球磨川沿いを)

八代平野の田んぼでは稲刈りも。


(稲刈りも)

金剛歩道橋を過ぎたとろ八代市立第六中学校で最初の給水があった。のどを潤し、先へと進む。


(金剛歩道橋)


(対岸)

「地域住民の皆様へ
球磨川の堤防除草で発生した刈草を、草堆肥、草マルチ農業、家庭菜園、畜産などに利用されている方に提供しています。」と書いてある。


(刈草提供の掲示)

八代湾沿いを先へと進む。


(遠くは雲仙か?)

国指定名勝の「水島」に着いた。スリーデーマーチでは残り6、7キロほどの地点。振り向いてこちら側から撮るのことはあまり無い。


(水島)

水島を残すように堤防は造られている。


(水島付近干拓の堤防)

水島の名の由来は日本書記に記されている。

水島のすぐそばの万葉の里公園には、万葉集巻三245の碑「如聞 真貴久 奇母 神左備居賀 許礼能水嶋」が建っている。

『九州国際スリーデーマーチ2019-1日目20キロ「水島・万葉の里コース」』のブログに内容を記しているので読んでいただければと思います。(リンクは末尾の方に)


(如聞 真貴久 奇母 神左備居賀 許礼能水嶋)

万葉の里公園が第2の給水所。この後3カ所の給水所があって、13キロのコースに計5カ所の給水所が設けられていた。

歩いてきた距離は真ん中あたり。

このあたりで小雨が降り出した。

今日はいつものデジタル一眼レフカメラではなく、コンパクトデジカメで写真を撮っている。雨でもポケットに入れられる。ボケを利かした写真は撮れないけど、カメラの選択は正解だった。


(第2給水)

球磨川河口の八代海から別れて歩く。


(堤防に)

山頭火の格好をして歩いている人が3人おられた。そのうちのお一人の人と少しの間一緒に歩いた。お話を聞いたら、自らその恰好をされているのではなく、ご指名とのことであった。

ここで1句、「山頭火と歩いている九月」(自由律句のつもり)。


(山頭火も歩く)

小雨は降り続く。


(道沿いで)


(道沿いで)

道沿いにはまだ彼岸花が咲いている。
ここで1句。うーんこれを提出することにしよう。


(道沿いで)

流藻川流れる川沿いに出る。雨はまだ降り続く。


(流藻川に流れる川)


(道沿いで)

流藻川沿いを歩く。

写真の左側に、橋がある。スリーデーマーチの20キロは、川の向こう側からその橋を渡ってきて、今まで歩いてきた道を逆に歩いてゴールへ向かった。

40キロは、日奈久方面から写真の川沿いを歩いてきたのではないかと思う。

ゴールの日奈久まで後3.5キロ。


(流藻川沿いを歩く)

歩いていたらバナナが。これだけ立派なバナナは植物園の温室でしか見たことが無い。


(川沿いで)

流藻川排水機場が見えてくる。八代海と流藻川の流量の調整をし流域の田んぼや畑を守っている。


(流藻川排水機場)

その上を渡って、先へ進む。


(排水機場)


(排水機場)


(道沿いで)

国道3号線の歩道橋を渡る。

ここで1句。「ビールまでもう少し汗を拭く」(酒好きの山頭火らしくと思ったのだが?)。


(歩道橋を渡る)

肥薩おれんじ鉄道の「日奈久温泉駅」方面から歩いてくると、ここが日奈久温泉の入口。


(歩いてくるといつも気になるが何の塔かは知らない)

日奈久温泉街に入る。


(日奈久温泉入口)

いつも気になる酒店。日奈久には何度も来ているが、これまで入ったことは無い。


(池田酒店)

日奈久温泉のメインストリート、薩摩街道を歩く。


(高田焼上野窯)


(味噌屋)


(薩摩街道)

ひらやホテルの先辺りから左折。


(薩摩街道)

全く動じなかった。この後も数匹のネコに会ったがどのネコも全く動じない。


(おちついたネコ)

肥薩おれんじ鉄道の線路を渡り、少し上って、日奈久温泉神社へゴール。約2時間半のウォーキングを終える。


(ゴール)

階段を上って日奈久温泉神社にお参り。雨で階段が濡れている。滑りそうだった。


(日奈久温泉神社)


(日奈久温泉神社からの眺望)

ゴールでは、おにぎり2個と日奈久のちくわ天ぷらが入ったお弁当、日奈久温泉各旅館の無料入浴券をいただいた。

急いで食べて、写真を撮るのを忘れている。

温泉は、日奈久温泉センター1階にある公衆浴場「本湯」へ。入っていたのは洗面道具を持参している地元の人がほとんどだった。

そして、あそこ。「池田酒店」へ。

お店の中に入ったら、山頭火の格好をしている人がいた。
その方が「歩いてきたんですか?抽選会場へ行きますよ。」と。

いやいや、まだビール飲んでない。
「まだ時間があるので飲んでから。」と答えたら出て行かれた。

お上さんに「ご主人?」と聞いたら、「はい。」
抽選のくじを引かれるらしい。

ビールは大瓶があってそちらにしようとしたらお上さんから「酔っぱらわんですか?」と心配され、500mlの缶ビールになった。

お上さんと話が盛り上がる。

壁いっぱいに色紙、書いた有名人たちの話。
新聞や雑誌の取材の話。北海道新聞からも取材に来ている。
壁に貼ってないのもあるようだ。

新聞や雑誌の記事を見てから来るお客さんも多いらしい。外国のお客さんも来ると言われていた。

ご主人は日奈久温泉の案内ボランティアで忙しい。各旅館からお客さんを案内するボランティア依頼の電話がくると、山頭火の格好をして出て行く。

熊本城内の城彩苑にも出張するらしい。

お店を守るのはお上さん。年齢を聞いてビックリ。私より少し年上だが、私よりかなり年下にしか見えない。

楽しいお話をいっぱい聞かせてもらった。

この写真のくまモンは誰が書いたか聞かなかったが、まさにこのようだった。


(色紙の一部)


(北海道新聞の記事)


(令和も案内人)

抽選会は13時半から。会場の日奈久ゆめ倉庫へ。句を応募する。


(抽選会場)

空くじなしの抽選は、山頭火の格好をされて歩かれた方お一人(このブログの写真に写られている方とは別の方)と、池田酒店のご主人。

写真は撮り忘れている。
下にある写真の山頭火の姿から、その恰好をした人が2人、壇上に並んでいるのを想像してみてください。

抽選の商品は日奈久の各お店からの提供されている。果物屋さんからはみかん。抽選で、受付ナンバー「12」がコールされた。ここでもデジタル一眼レフカメラを持ってこなくて正解。空きがあったリュックもみかんでいっぱいになった。帰りは重かった。


(抽選でいただいたみかん)

そして、俳句の入賞発表。3人の選者がそれぞれ選ばれた三句が順番に発表された。

最後に本日のグランプリ一句。
「足いくつ見送っただろ彼岸花」

私の句だ。

壇上で表彰。といっても賞状も賞品も無い。木の札に句を書いたのをいただいた。

インタービューもあった。句を作って応募するなどは初めての経験で、褒めていただき嬉しかった。それよりも照れ臭い方が大きい。


(写真は日奈久温泉駅で)

帰りは、肥薩おれんじ鉄道の日奈久温泉駅から乗車、八代駅でJRに乗換え。熊本駅に着いたのが16時43分頃。16時47分頃八代市を中心に震度3の地震があったのは後から知った。


(日奈久温泉駅)


(日奈久温泉駅に立つ山頭火)


(肥薩おれんじ鉄道のくまもんラッピングの列車に乗る)

『九月は日奈久で山頭火』のイベントの一つ山頭火ウォークはいろいろあって楽しかった。
後日、俳句の入門書を図書館に借りに行った。


(日奈久温泉広場の山頭火碑)

◇2019年九州国際スリーデーマーチ1日目20キロコースを歩いた時のブログはこちら
九州国際スリーデーマーチ2019-1日目20キロ「水島・万葉の里コース」

◇福岡県の香春町にある山頭火遊歩道を歩いた時のブログはこちら
「筑豊で山頭火」に会う【JR九州香春駅 鉄卓のフォト・ウォーク2019-6】

◇「山頭火」を知る本はこちら
大山澄太著『俳人山頭火の生涯』彌生書房 昭和58年初版
井上知重著『山頭火意外伝』熊本日日新聞社 平成29年第1刷


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