鉄卓のブログ「きままに」

「写真」「ウォーキング」「旅」「縄文」をきままに楽しく。
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本を読んで秋編を待とう-2【鉄卓のフォト・ウォーク2020-番外編-2】

2020-05-19 | JR九州ウォーキング
4年前の熊本地震でJR九州豊肥線の肥後大津駅から阿蘇駅間不通になっていますが、再開の工事が順調に進み、この秋の開通が発表されています。
記念の阿蘇のコースのウォーキングを楽しみにしています。

本を読んで秋編を待とうの第2弾です。

① 『阿蘇神社』(阿蘇惟之編、学生社、2007年)
健磐龍命と阿蘇十二神の成立、阿蘇国造と阿蘇宮司、火振り神事・御田祭・田実祭など阿蘇と阿蘇神社の歴史・文化が紹介されています。
日本の神社シリーズの一冊です。
霜神社の鬼八伝説、火焚き神事についても記されています。
阿蘇と阿蘇神社の歴史や文化を学んで歩くと一層感慨深いものになると思います。




(霜神社:2019年9月宮地駅コース)

② 『冬の鷹』(吉村昭著、新潮社、昭和51年)
中津駅コースで中津城を訪れ、天守閣の中を見学すると、解体新書の訳者として中津藩の医師前野良沢の功績が展示してあります
学校の歴史の時間に習った解体新書の訳者は杉田玄白との記憶しかありません。えぇっと思いながら展示を見て回ります。
杉田玄白との対比をとおして前野良沢の生涯と解体新書の翻訳過程を描いた小説です。




(中津城:2020年2月中津駅コース)

③ 『不知火海』(内田康夫、講談社、2003年)
浅見光彦シリーズの推理小説。浅見光彦が長崎・熊本・福岡を巡ります。ハウステンボス、長崎市内、そして、熊本の不知火町松合へ。
大牟田の三池炭鉱、四ツ山神社、さらに田川、香春町へと。ここも、ここもウォーキングで行ったなあと思い出しながら読み進みます。
不知火町松合では1999年9月の台風18号による高潮で12人の人が亡くなりました。
松橋駅コースのウォーキングで松合地区に入るとその時の高潮跡や記録した碑などが建っています。
小説では浅見光彦が松合を訪れたのは、高潮が襲った翌日に設定されています。




(松合地区:2014年9月松橋駅コース)

秋編が無事に開催されるのを願っています。

本を読んで秋編を待とう【鉄卓のフォト・ウォーク2020-番外編-1】

2020-05-12 | JR九州ウォーキング
緊急事態宣言で閉館されていた各地の図書館ですが、徐々に開館するところが増えてくるものと思われます。
JR九州ウォーキングも秋編で再開されるよう願っています。
読書で再開を待つのもいいものかと三冊の本をご紹介したいと思います。

①『九州の鉄道おもしろ史』(弓削信夫著、西日本新聞発行、2014年)
明治22年、九州で初めて汽車が発車しました。博多駅から久留米駅まで。
博多駅も久留米駅も現在地ではありません。
それから各地へと鉄道は伸びていきます。
歴史やエピソード満載、ウォーキングだけでなく鉄道に乗るのも楽しみになる一冊です。



②『西南戦争』(小川原正道著、中央公論新社発行、2007年)
何年も前になります。
玉名駅コースで西郷小兵衛戦死の地を見学し終え歩いていると後ろから来られたウォーカーの方に「西南戦争の全体像がわかる本ありませんかね」と声かけられました。
田原坂の戦いや熊本城での攻防のことは部分的に知る機会や本はありますが、全体像を捉えた本を読んだことは無かったので、「見たことないですね」と返事しました。
次の日でしたか、熊本県立図書館の西南戦争に関する本のコーナーで見つけたのがこの本です。
新書版なのでそれほど時間がかからずに読むことができます。
JR九州ウォーキングの投稿欄でも紹介しましたのでご存じの方も多いかと思います。
玉名駅、木葉駅、植木駅、田原坂駅、熊本駅、川尻駅など熊本県のコースでは西南戦争の地を巡ります。歴史を知っていると新たな楽しみも増える一冊です。


③『熊本県の歴史散歩』(熊本県高等学校地歴・公民科研究会日本史部会編、山川出版社発行、2010年)
『〇〇県の歴史散歩』シリーズで各県毎に出版されています。
JR九州ウォーキングで行ったところは、こういうところだったのか、また行ってみよう。
ここは、まだ行っていないから行ってみよう。
コースからは外れているようだけど寄り道していってみよう。
などなど思いを馳せながら読み進めます。そんな一冊、いや七冊です。


今はネットで情報が得られる時代ですが、読書は「情報を得る」とはまた違った楽しみがある、引きこもりをしながらそんなことを思っています。