鉄卓のブログ「きままに」

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「種山石工」に会う【JR九州有佐駅 鉄卓のフォト・ウォーク2018-16】

2018-12-17 | JR九州ウォーキング
2018年10月28日(日)

JR九州ウォーキング今日は熊本駅から南へ有佐駅。


(今日のマップ)

時間を勘違いして有佐駅に早く着いてしまった。8時前、駅前に人が集まってきた。やっぱし早く来る人がいると思っていると、皆さん揃いのJR九州のジャンパーを着用。今日のコースの係りの人たちだった。

8時頃からミーティングが始まり、終わってそれぞれの持ち場へと出発された。人気のコースだと早くから行列が出来て、スタート時間を早くしてもらえないかと思う事もあるけど、安全のためには係りの人たちが持ち場へ着かれないとスタートを早くすることは出来ないだろう。


(有佐駅)

早めに来た人たちが受付を済ませてスタートを始めたので、私も受付け済ませてスタート。有佐駅は熊本県八代市で、歩き出すとすぐに熊本県八代郡氷川町(ひかわちょう)に入る。

前に一度参加したコースだけどもう何年前になるだろうか。歩いていると風景が少しずつ思い出される。


(松尾宮)


(松尾宮を出て)


(水が綺麗)


(志賀神社)


(三神宮)

歩きながら、このまま進もうかどうしようか不安がよぎる。


(水辺の散歩道)

氷川町出身の元プロ野球選手・監督の「秋山幸二ギャラリー」はまだ開館前の時間で通り過ぎる。


(秋山ギャラリー)

永川沿いに出て歩く。


(氷川沿いを歩く)


(左折して橋を渡る)


(橋の上から「統合堰」)


(渡った橋は「こいこいはし」)

秋の光景、空気を躰に感じながら歩く。気持ちがいい。けど不安がよぎる。


(雲)


(映った柿)


(柿)


(道沿いで)


(道沿いで)


(柿)


(道沿いで)


(柿)

町指定文化財で室町時代の作といわれる「六地蔵」が立っている。その左手に小路があって、奥には「毘沙門天」と「五輪塔」がある。


(立神六地蔵)


(立神毘沙門天)


(立神五輪塔)

ずーっと不安な気持ちで歩いてきた。いよいよその「吊り橋」のところまできた。見上げると帰りたくなる。帰るには今来た道を引き返さなくてはならない。そうするのも恥ずかしい。ぐずぐずするな覚悟を決めよう。


(最初に渡る吊橋「火の国橋」)

神社の裏の階段を上って、吊り橋に出る。


(立神熊野座神社)

怖い!

下を見ない。真っ直ぐ前だけを見て歩こう。


(火の国橋)

渡った後を眺める。怖かったぁ!


(火の国橋)

氷川の河原に出て、下からも眺めても、怖い!


(河原から火の国橋)

川の流れを見ていると怖かった心も和む。


(氷川)

と、次の吊り橋が。

もう、いや。かんべんしてよ。


(2つ目に渡る「龍神橋」)

2つ目の吊り橋へここを上る。気持ちは晴れない。


(上る)

2つ目の吊り橋を眺めていると、後から来た人が先に渡りだした。その後を渡る。

前を行く人が吊り橋を少し揺すった。「やめて!」と叫びたくなる。座り込んでしまいそう。


(龍神橋)

なんとか渡った。苦行が終る。


(渡り終わって)

龍神橋を渡り終えたあたり一帯は公園になっていて、キャンプなどの設備も整っている。管理棟には秋山幸二選手・監督のミニギャラリーもある。


(立神橋公園管理棟)


(秋山幸二選手のミニギャラリー)

氷川町から八代市東陽町(旧八代郡東陽村もっと古くは種山村)へ入る。


(歩く)

東陽町は江戸末期から大正初期まで全国に数多くの眼鏡橋を架けた日本一の石工集団・種山石工(たねやまいしく)発祥の地。

手がけた橋として有名なのは、東京の旧二重橋、日本橋、万世橋、鹿児島では甲突川五石橋などがある。熊本では山都町にある通潤橋(つうじゅんきょう)が全国的に有名だが、最近の若者には美里町の二俣橋が、太陽の光が水面に反射してハートが出来る石橋として、恋人の聖地として有名になっている。

種山地区に「東陽石匠館(せきしょうかん)」が建っている。近くには種山石工の祖・林七の孫で通潤橋や東京の万世橋を作った橋本勘五郎の生誕地などもある。


(東陽石匠館)

館内には支保工模型、種山石工集団、石橋の出来るまで、当時の石工の仕事ぶりなどが展示してあり、石橋の技術や美しさを学ぶことが出来る。

以前、このコースに参加した時は「東陽石匠館」は寄り所に入っていなかった。JR九州ウォーキングのホームページに是非「東陽石匠館」をコースに入れて欲しい、ということを投稿していた。それが考慮されたかどうかは分からないが、今年のコースに入っていたので、吊橋を2つも渡る怖い思いをしても参加した。あの時は、怖くてもう2度とこのコースには参加しまいと思ったのだが。

これからもこのコースは永く続いて欲しい。そして、「東陽石匠館」に多くの人が来てもらいたい。


(支保工の模型)


(通潤橋建設に要したお金)


(館内の展示)

東陽石匠館の近くにも石橋はあるので見ることができる。ゆるやかな坂道を上って、1800年初頭、林七の作と伝えられている鍛冶屋中橋へ行って見学。その上の鍛冶屋上橋は入口のところまで行ったが柵がしてあったので橋までは行かなかった。いのししが出没するので柵がしてあるらしい。


(石匠館近くの石橋の案内)


(鍛冶屋中橋)

引き返す。


(紅葉の盛りまではもう少し)


(今年の秋は桜が咲いているのが多いとか)

熊本県の生姜生産は高知県に次いで全国2位の生産規模で、その中心が東陽地区。そのお祭りもあっていた。


(しょうが祭り会場で)

帰りは、有佐駅まで歩くのがロングコース。バスに乗るのがショートコース。後の予定もあるので、ショートコースで帰る。バスの中からロングコースを歩いている人を見ると、ばつが悪い。


(帰りのバス)

有佐駅でゴール受付して、すぐに来た上り列車で富合駅へ。「新幹線フェスタ2018 in 熊本」が開催されているJR九州熊本総合車両所まで歩いて5分ほど。

JR九州熊本総合車両所には「FGT(フリーゲージトレイン)」の実験車両が置いてある。FGTは九州新幹線長崎ルートで、新鳥栖-武雄温泉駅間は在来線を、武雄温泉駅-長崎駅間は新たな新幹線を走らせることを計画し、在来線の1067mm狭軌と新幹線の1435mm標準軌との直通運転を可能にしようと開発が進められた。

九州新幹線が全線開通する前は、鹿児島中央-新八代間が先行開通し、博多駅-新八代間は在来線の特急列車が走り、新八代駅のホームで乗り換えていた。新八代駅には在来線と新幹線の線路があったので、新八代駅で試験が繰り返された。

安定走行には技術的な課題も多く、今では開発が断念されている。そして、九州新幹線長崎ルートを今後どのようにして開業していくかの方向性も見えていない。

FGTの実験車両もいつまでここにいるのだろうか。


(新幹線フェアで「FGT」)


(新幹線フェアで「FGT」)

九州新幹線800系。6両編成でおもに「つばめ」として九州新幹線内を走っている。動いている姿を多くの人たちが写真や動画に撮っている。


(九州新幹線800系)

会場は小さな子どもを連れた人たちが多く、年寄りが一人でウロウロ見学しいると場違いな感じがした。今日のウォーキングはビールにありつけないまま終わる。

「今年もみかん」に会う【JR九州三角駅 鉄卓のフォト・ウォーク2018-15】

2018-12-16 | JR九州ウォーキング
2018年10月27日(土)

JR九州ウォーキング今日は三角駅。

三角駅コースは今年2回目になる。1回目は5月に新天草一号橋の開通記念で橋も渡れるウォーキングだった。

JR九州ウォーキングに初めて参加した駅が三角駅コースだった。9年前になる。同日開催で、どうしても参加したい駅が他にあれば別だけど、今年2回目でもやはり「三角駅に行こう。後の楽しみもある。」と三角駅行き列車の始発駅・熊本駅へ向う。


(今日のマップ)


(熊本駅・三角駅行き列車)


(熊本市の西にある金峰山の山並み)


(有明海の向こうに雲仙の山並み)

今日は橋を渡ることは出来ない。それ以外は同じコースを歩くと思っていたら、夏の台風の影響で遊歩道の展望台へは行けないようだ。ゴール時を楽しみにいつものコースを歩き出す。


(三角駅前の海のピラミッド)


(歩道橋から三角駅)


(道沿いで)


(道沿いで)


(三角駅の裏から三角東港)

5月はこの道を歩いて新一号橋(「天城橋」(てんじょうきょう))を歩いたなぁ、と思いつつ眺める。


(天草五橋新一号橋(天城橋)への道路)


(遠くは島原の街と雲仙)


(道沿いで)


(道沿いで)

階段を上らなくてはならないので、いつもはスルーする「富岡敬明翁頌徳碑」へ。富岡敬明県令が三角築港に心血を注がれ三角繁栄の礎を築かれたことを記念して明治29年に建てられている。三角駅コースには何度も参加しはているが初めて見学した。


(富岡敬明翁頌徳碑)


(富岡敬明翁頌徳碑の説明)

三角西港駐車場入口から山手の方に右折。


(三角西港駐車場入口)


(ここから右折)


(古い井戸がある)


(九州海技学院(旧宇土郡役所)国登録有形文化財)


(法の館(旧簡易裁判所)国登録有形文化財)


(法の館(旧簡易裁判所)国登録有形文化財)

いつもは法の館から山道を上って遊歩道展望台へのコースだが、台風の影響で行けない。ここから階段を下りる。


(法の館のところの階段から三角西港)

いつもとは違うコースを歩く。


(道沿いで)


(道沿いで)


(日露戦争当時の将軍井戸)

三角コースを歩くときは「三角権現」にお参りしないと落ち着かない。今日のコースには入ってなかったが寄り道をしよう。
いつもは展望台へ行って上から三角権現の裏に下りてくるが、今日は急な階段を下から上る。階段下からでもお参りできるように賽銭箱が設置してある。


(三角権現への階段)


(三角権現への階段)


(三角権現)


(三角権現から対岸島原と雲仙)

上ってきた階段を下りて、三角西港へ。


(三角西港から天草五橋一号橋(手前が新一号橋・奥が旧一号橋))


(旧高田回漕店)


(ムルドルハウス)


(アコウの樹)


(三角西港から天草五橋一号橋(手前が新一号橋・奥が旧一号橋))


(浦島屋)


(三角西港から天草五橋一号橋(手前が新一号橋・奥が旧一号橋))


(浦島屋)

三角西港をブラリとして引き返し、三角東港へ。


(新一号橋への案内板)


(三角東港へ)


(三角駅前の海のピラミッド)


(三角駅)

三角駅を眺めながら、三角の物産館「サンサンうきっ子みすみ」へ。建物前の広場で、三角駅コースに参加する一番の楽しみ「三角みかん」をいただく。
いただくことも嬉しいのだが、みかんの季節が来た、という実感を味わうのがいい。このころになると八百屋さんの店頭にもみかんが並びだす。コースを歩いてから、お店で買って食べ始めるのがここ数年の恒例になってきている。


(みかんのプレゼント、海洋少年団がお手伝い)

三角駅にゴールして、A列車で帰る。今日は「ハロー自由時間ネットパス(北部九州版)」利用の3日目。


(三角駅)


(A列車)

A列車から有明海を眺めながらデコポンハイボールを楽しみ、今日のウォーキングを終える。


(デコポンハイボールと「サンサンうきっ子みすみ」で買った弁当)