鉄卓のブログ「きままに」

「写真」「ウォーキング」「旅」「縄文」をきままに楽しく。
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「50ん年ぶり万日山山頂」に会う【JR九州南熊本駅 鉄卓のフォト・ウォーク2021-2】

2021-03-30 | JR九州ウォーキング
2021年3月27日(土)

今日は豊肥本線南熊本駅(熊本市)


(今日のマップ)

8時30分少し前に駅に着いたが、受付には長い列。

南熊本駅は交通の拠点としての駅の時代があった。

南熊本駅から御船―砥用へ熊延鉄道が走っていた。
熊延鉄道は延岡まで延伸する計画であったが実現することなく昭和39年に廃線となった。

熊本市電も辛島町から駅前まで乗り入れていたが昭和45年に路線廃止となっている。





辛島町へと市電が走っていた駅前の道。





左折して別所琴平神社へ。
「こんぴらさん」と呼ぶ方が馴染みがある。

赤い顔の天狗は「山で遭難した人を助ける」天狗。対になっている緑の顔の天狗は「海で遭難した人を助ける」天狗。
写真は赤い顔の天狗だけ。すみません。



こんぴらさんを後に歩く。
すぐにサウナと天然温泉の「湯らっくす」がある。
熊本地震から5年が経つ。全国から多くの人たちがボランティア活動に参加された。
車中泊やテント泊で長期に参加された人たちも多かった。
「湯らっくす」はボランティア に参加した人たちに風呂を無料開放した。





世安神社。



「旦過の瀬合戦」の案内板がある。



横の階段を上って白川の旦過の瀬に出る。花岡山の仏舎利塔も見える。



上の写真の世安橋を渡って白川の対岸へ。白川橋向うの河川敷では「くまもと春の植木市」が3月14日まで開催されていた。



熊本駅の方へと向かう。



熊本駅前のタワーマンション。その左横は「くまもと森都心プラザ」。
川は坪井川。加藤清正が肥後の領主になる前は白川と坪井川がこの辺りで合流していた。分離したのは清正。



「くまもと森都心プラザ」は6階建て熊本市の施設。3、4階には市の図書館が入っている。
2階には観光郷土情報センター。
熊本市電の運転模擬体験コーナーもある。



イベントスペースでは鉄道模型の運転。まだ準備中だった。



新幹線全線開業10周年や鹿児島本線開業130周年の記念写真展も開催されている。





「くまもと森都心プラザ」を出てすぐに目に入るのは、4月23日開業予定の熊本駅ビル「アミュプラザくまもと」12階建て。
1~8階はアミュプラザ、9階から12階はホテル。開業は4月23日の予定。



駅の北側には新しく12階建ての「JR熊本白川ビル」が建つ。
1~3階にビックカメラが入店、3月5日にオープンした。
4階から上の階はオフィスが入居。



熊本駅の駅舎。



4月1日から、駅舎から出てすぐのところにバス停が集約される。



電停の場所は変わらないがリニュアルされた。



JR熊本白川ビルあたりから「アミュプラザくまもと」との方を眺める。
「アミュプラザくまもと」の前には広いイベントスペースが設けられている。



新しく生まれ変った熊本駅前を後にし、「北岡神社」へと向かう。

北岡神社の御神木「夫婦楠」。



北岡神社。



北岡神社には、西南戦争で、薩軍が本営を置いていたこともある。



北岡神社のすぐ横には花岡山。薩軍は花岡山に大砲を据え、熊本城に向かって砲撃した。



花岡山を横目に、桜の名所「万日山」へ向かう。





万日山公園から、花岡山の仏舎利塔。



万日山公園がコースの折り返し。山頂までは後1キロ。向かおう。



イノシシに注意、マムシに注意の案内。臆しながらも先へ進む。





巨大な岩。





山頂へ。



向うに見えるは金峰山。
金峰山は火山で、約20万年前に隆起し出来た。
同時に出来たのが万日山や花岡山。
先ほどの巨大な岩も20万年前から鎮座しているのだろう。

阿蘇が今のカルデラを形成したのは約9万年前の大爆発。
大量の火砕流が九州の中央部を覆った。
万日山や花岡山は火砕流が覆った中、ちょこんと頭を出していたと考えられている。





有明海。



万日山に上ったのは過去1回だけ。
記憶が正しければ高校の1年の時だった。
今から60年前まではいかないが50ん年ぶりである。

学校の何の行事だったかは忘れたが、入学してすぐの頃だったように思う。
桜が咲いていたかどうかの記憶もない。
先ほどの公園のところで食事したようなかすかな記憶が。
その頃だから公園として整備されていたわけではなく、ただの広場だったと思う。

山頂から下る。

真ん中にあるのは「アクアドームくまもと」。熊本市の屋内総合プール。





熊本駅方面。
真ん中少し下、一部ビルに隠れているが、横に長いのが新幹線のホームと線路。新幹線の車両も見える。
真ん中右、新幹線の向う側の大きな建物が熊本駅ビル「アミュプラザくまもと」。
真ん中左が12階建て「JR熊本白川ビル」。
写真でいえばその上の高い建物がタワーマンション。
タワーマンションとJR熊本白川ビルの間にある6階建てが「くまもと森都心プラザ」。



公園に戻る。桜はほぼ満開。いいときに来た。しばし桜見物を楽しむ。









万日山を下り、住宅地を歩いて「春日五丁目公園」。ここも桜が満開。

公園には5年前に来たことがある。

熊本市内の桜は今日が満開のようであるが、5年前はも少し遅かったように思う。

満開の桜から約2週間後の4月14日21時半頃、マグニチュード6.5の地震が襲った。
大きな被害が出たが、それは前震だった。
16日の夜中午前1時半ごろにはマグニチュード7.3の本震が襲った。熊本地震。

直ぐに、全国からボランティアが集まり復旧活動が始まった。
私は、自宅の被害も少なかったので5月の連休明けからボランティア活動に参加した。5週間ほどで腰を痛め離脱した。情けないこと。
ボランティア活動のある日、この公園近くで、大きな被害にあったお家の片づけをしたことがある。
公園で、お昼のおにぎりをで食べた。トイレも利用した。

地震のとき、その後、この公園も近くの人たちの避難場所になったであろう。
満開の桜を眺めながら、地震の時を思い出している人たちも多いのではなかろうか。



すぐに、ゴール熊本駅新幹線口へ。



新幹線口のおてもやん像。



熊本駅にある「肥後よかモン市場」で、満開の桜を思い出しながら焼き鳥重定食とビール。
今日のウォーキングを終える。


熊本城の長塀が復旧、そして桜【熊本の話題】

2021-03-23 | 熊本城
2021年3月22日(月)

5年前、2016年4月の熊本地震で一部倒壊した熊本城の長塀(国指定重要文化財)の復旧工事が今年1月末に完了した。

そして、初めての桜の季節。



長塀は全長242メートル高さ約2メートル木造本瓦葺の土塀。
上部は白漆喰仕上げ、下部は下見板張りの重厚で堅固な構造をなしている。



前を流れるのは坪井川。
熊本城の内堀の役割を果たしている。
坪井川の対岸沿いも桜並木。



遠くに見えるのは花岡山の仏舎利塔。



長塀と桜。









長塀から二の丸広場へと。

未申櫓。



戌亥櫓。



大天守と小天守。



宇土櫓。
宇土櫓は解体復旧されることが決まっている。この姿が見れるのもあと少し。




そして、戻る。

「また、きてはいよ」と清正公さん。



2017年の春には、復旧工事のため、長塀がすべて取り払われていました。
その時、2017年4月の桜。
今では貴重な写真かと思います。
こちらも見ていただければ幸いです。

長塀が無い熊本城の桜【熊本の話題】(2017年4月9日投稿)

「FGT走行試験線」に会う【JR九州新八代駅 鉄卓のフォト・ウォーク2021-1】

2021-03-21 | JR九州ウォーキング
2021年3月21日(日)

昨日3月20日、コロナ感染拡大で中止されていたJR九州ウォーキングの2021年春編がスタートした。
例年だと1月の半ば過ぎ早春編から始まるので約2か月遅れの開催となった。

私は今日がスタート日。鹿児島本線新八代駅(熊本県八代市)へ。



くまモンの「行ってらっしゃい」で8時45分過ぎにスタート。



新八代駅の在来線ホーム。ホームには新八代駅発の肥薩おれんじ鉄道の列車。



雨の中、傘をさし、コンパクトデジカメでフォトウォーク。



九州新幹線は新八代駅―鹿児島中央駅間が先行開業し、10年前に博多駅―熊本駅―新八代駅―鹿児島中央駅の全線が開業した。
全線開業前までは、福岡から鹿児島へは、博多駅―新八代駅間は鹿児島本線をリレーつばめが走り、新八代駅のホームで新幹線に乗り換えていた。

今日は、全線開業10周年記念で、今は使用されていない鹿児島本線から新幹線ホームへのアプローチ線を歩く。
そのアプローチ線を歩く参加者。



これからアプローチ線へ。10年前の写真のパネルの展示があっていた。





このアプローチ線は、フリーゲージトレイン(FGT)の走行試験にも使われた。
九州新幹線長崎ルートは佐賀県の要望で武雄温泉駅―新鳥栖間は在来線を走ることで計画された。

在来線と新幹線では線路の幅が違う。同じ車両で線路の幅が違う新幹線も在来線も走る車両は日本では走っていない。
JR九州は、車両の開発で走行試験をアプローチ線で繰り返したが、技術的に早期の開発は困難として長崎ルートでの使用を断念した。

私はリレーつばめが走っていたアプローチ線というより、フリーゲージトレインの走行試験が行われた線路ということの方に興味が湧く。

ここで幅が違う線路間の移動試験が繰り返されたのだろう。

















ヘルメットを被ってアプローチ線を歩く。









鹿児島本線を走る列車を眺める。



今は、柵がされているが、九州新幹線新八代駅のホームへ入るところ。



新幹線が通過したが上手く撮れていない。



線路を離れて、新八代駅へと向かう。





「松中信彦スポーツミュジアム」は何回か見学しているのでパス。



「八代よかとこ物産館」に寄り道。少々買い物して、新八代駅に10時頃ゴール。



ゴールの後頂いた。



フリーゲージトレイン(FGT)の試験車両。
2018年10月28日、九州新幹線の 車両基地「熊本総合車両所」で撮影。





FGTの開発に成功していれば、JR九州の新たな目玉になっていたであろうと思うと残念でならない。
今日見学した走行試験の場所も鉄道ファンが訪れるところになっていたはずだ残念残念。

歩いたのは約4キロ。あっという間のウォーキングで、昼前に自宅に戻った。
で、今日のウォーキングを終える。