鉄卓のブログ「きままに」

「写真」「ウォーキング」「旅」「縄文」をきままに楽しく。
(本ブログに掲載している写真の無断使用・転載を禁じます。)

「吉野ヶ里の秋」に会う【JR九州吉野ヶ里公園駅 鉄卓のフォト・ウォーク2019-16】

2019-10-30 | JR九州ウォーキング
2019年10月26日(土)

今日は、JR九州長崎本線吉野ヶ里公園駅(佐賀県)。


(今日のマップ)


(今日のマップ)


(吉野ヶ里公園駅南口)

長崎街道田手宿にある田手神社へ。


(田手神社)

田手神社から吉野ヶ里歴史公園の東口へ。


(吉野ヶ里歴史公園東口)

吉野ヶ里は、昭和61(1986)年から本格的な発掘調査が行われ、弥生時代前期には2ヘクタール、中期には推定20ヘクタール超、後期には40ヘクタールを超す大規模な弥生時代最大規模の環壕集落へと発展したことが判明している。

現在、国営の歴史公園として整備され、平成13(2001)年に開園。国営公園と県立公園の部分を合わせて面積約104ヘクタールの広さの公園として国内外の観光客で賑わっている。


(吉野ヶ里歴史公園東口入口)


(ひみかちゃんのお出迎え)


(ムラの入口)

弥生くらし館では、特別企画「邪馬台国と豊の国『豊前』」展が開催されている。

吉野ヶ里は、魏志倭人伝に記された邪馬台国の様子と似たような建物跡が発見されて一躍全国の注目を集めた。

邪馬台国については九州説、近畿説で論争がある。
展示では、近畿説、九州説の説明と九州説に立って近畿説への反論が展開されている。

また、福岡の太平洋側、豊前地域の弥生時代の遺跡が紹介され、近畿とも交流があったことなどが紹介されている。
これまで、豊前地域の弥生時代の遺跡のことをまとまって学ぶ機会がなかったのでとても興味深い内容になっている。


(特別企画展の案内)

特別企画展を観終わって、公園内を散策。


(公園で)

お花たちも地球環境の変化にはついていけない。


(公園で)


(公園で)

「南のムラ」には白いそばの花が咲いている。


(白いそばの花)


(白いそばの花)

「南内郭」は王やリーダー層の人々が住んでいた場所と考えられ、物見櫓4棟、建物20棟が復元されている。

門に飾りとして設置してある鳥は、当時の習俗的シンボルであったと考えられていて、佐賀県神埼市の「託田西分貝塚遺跡」の出土例に基づいて復元した鳥形を設置してある。


(南内郭の物見やぐら)


(南内郭)

ひみかのみちを歩いて、まつりごとの場所「北内郭」へ。


(ひみかのみち)


(北内郭の主祭殿と物見櫓)

入口は、鍵形に折れ曲がって、真っ直ぐ入れないようなに構造になっている。


(北内郭の入口)

「主祭殿」は、吉野ヶ里のクニ全体の重要な事を決める会議を行ったり、祖先の霊への祈りや祀りを行ったりした、中心的な建物と考えられている。


(主祭殿2階)


(主祭殿3階)


(北内郭の竪穴住居と物見櫓)


(物見櫓からの眺め)

北内郭を後に、祭祀権者の祭祀儀礼の補助等を行う祭司者達の生活の場であったと考えられている「中のムラ」を横に進む。


(中のムラ)

祭りの広場へと向かう。


(ご案内)


(背高泡立草と蝶)

祭りの広場の一角には赤いそばの花が咲いている。


(赤いそばの花)


(赤いそばの花)

お祭り広場では、「吉野ヶ里ふるさと炎祭り」が開催中。


(吉野ヶ里ふるさと炎祭り)

弥生時代も食べていただろうイノシシ、その角煮汁。こんな風にして食べていたのだろうか。300円。


(イノシシの角煮汁)

ウォーキングのおふるまいで「栄西茶」を利用したお菓子をいただいた。


(栄西茶のお菓子)

そして、そば茶も。


(そば茶のおふるまい)


(温暖化・・・)

「甕棺墓列」へ。甕棺は北部九州に特色的なお墓。大型の素焼きの土器に亡くなった人の手足を折り曲げて入れ、土の中に埋める埋葬方法で、全体で3000基を超す甕棺が確認されている。


(甕棺の復元)


(甕棺墓列のお花たち)


(甕棺墓列のお花たち)


(甕棺墓列のお花たち)

公園の全部を観て廻ってはいないが、北口から出る。


(公園のマップ)

公園を出て、田手川。最初に訪れた田手神社は下流の川沿い。


(田手川)

吉野麦米(よしのばくべい)は吉野ヶ里の産直市場・石釜パン工房。お蕎麦のお店「生蕎麦処お福食堂」もある。今日は、そばの花を観てきたので、やはりそばを食べなくては。

お客様が多い。人気のお店のようだ。
並んで待って食べ終わるまで1時間程かかったが、紅白のそばの花を思い出しながらいただく。美味しかったぁ。


(吉野麦米)


(野菜かき揚げのセット)

食後はゴールへと向かう。


(また、蝶に会う)


(稲刈りも)

吉野ヶ里公園駅北口に着く。


(吉野ヶ里公園駅北口)

ゴール受付を済まし、帰りの列車をしばし待ち、今日のウォーキングを終える。
ビールは晩酌までお預け。

「いい湯だな」に会う【JR九州玉名駅 鉄卓のフォト・ウォーク2019-15】

2019-10-28 | JR九州ウォーキング
2019年10月20日(日)

今日は、JR九州鹿児島本線玉名駅(熊本県)。

玉名駅からシャトルバスで約1時間。山鹿市と菊池市の間の丘陵にある「鞠智(きくち)城」がスタート地点。


(今日のマップ)


(今日のマップ)

633年、大和朝廷は、朝鮮半島で新羅と対立していた百済の支援に兵を派遣。百済の白村江(はくすきのえ)での戦いで唐・新羅の連合軍に敗れ、百済は滅亡する。

大和朝廷は唐の侵攻に備え北部九州に大野城・基肄(きい)城などの山城を建設し、当時、九州支配の中心だった大宰府の守りを固める。

鞠智城もその山城の一つとして建てられ、大宰府やその周囲の城に武器や食料を供給する支援基地であったと推測されている。平成16年に国史跡に指定されている。

一帯は歴史公園として整備され、今日は「鞠智城の日」というイベントがあっている。

スタート受付けで牛乳1パックをいただく。
バスでご一緒になったウォーキング仲間のJさんのお誘いで、イベントで開催されている「鞠智城クイズラリー」に参加。
鞠智城のシンボル八角形鼓楼から順に公園内を廻る。


(シンボル 八角形鼓楼)


(食糧倉庫 米蔵)


(防人の住まい 兵舎)

長者山展望広場休憩所から灰塚展望所へ。


(高台へ)

灰塚でのクイズ、答えは(じ)。


(クイズ)

眺め、凄い。
雲仙普賢岳も望める。金峰山の山並みも。くっきりと。

現代の建築物を取り去ると、古代も同じような光景だったのではなかろうか。しばし佇む。

クイズの各所にはボランティアで説明する方も配置されている。
お話では、狼煙の実験で、鞠智城から大宰府まで1時間弱で到達したそうだ。


(灰塚展望所からの眺め)


(雲仙普賢岳も)


(金峰山の山並みも)


(戻りの道から)


(戻りの道)


(戻って来た)


(鞠智城温故創生乃碑)

クイズラリーを終え、古代米の稲刈り体験をしよう、ということに。
刈った稲は持ち変えることが出来る。


(八角形鼓楼)


(稲刈り体験)


(持ち帰りできる)

イベントを見学。


(イベント会場)

鞠智城の公園は山鹿市菊鹿町、これから菊池市中心部に向かって下る。Jさんは先に、私は、写真撮りながら。


(下る)


(下りの道沿い)

後からスタートしたMさんに追いつかれる。Mさんも先へ。


(池の尾トンネル)


(もう一つトンネルがあった)


(下りで)


(下りで)

菊池の平野へ下りて、田園の中を歩く。


(道沿いで)


(道沿いで)


(道沿いで)


(道沿いで)


(道沿いで)


(道沿いで)


(道沿いで)

春日神社。マップには記載されていないが、ここで一休憩されているウォーカーも多かった。


(春日神社)

住宅街へ入って、すぐに目についた。
田原坂で敗れた薩軍は、ここ菊池に撤退。官軍と熾烈に戦い、大津へと退く。


(薩軍碑)

菊池市の中心部へ。

御所通りにある樹齢650年ともいわれる椋の木。南北朝時代、南朝方征西将軍懐良親王のお手植えともいわれている。


(将軍木(しようぐんぼく))

道の反対側には大きな銀杏の木もある。


(銀杏の大木)

銀杏の木の横に建っているのは国登録有形文化財の旧松倉家住宅主屋。


(旧松倉家住宅主屋)

真っ直ぐ進み、菊池神社の参道へ。春、桜の季節がいい。階段を上って神社へ。七五三の参拝もあっている。


(菊池神社参道)

菊池神社は菊池一族の第12代菊池武時、第13代武重、第15代武光が主祭神として祀られている。
菊池一族は、平安時代の後半から戦国時代の頃まで約450年間、菊池地方を中心に栄えた武士の一族。


(菊池神社)

15代武光は、南北朝時代、南朝・後醍醐天皇が征西将軍に任命した皇子の懐良親王(かねながしんのう)を菊池に迎え、南朝方の中心として九州を平定する大勢力になった。


(境内にある武光像)

菊池神社を後に、多目的グランドを通って東福寺へ。


(多目的グランドで)


(多目的グランドで)


(階段を上る)

東福寺の階段を下りる。「今日は坂や階段の上り下りが結構あったなぁ」と、眺める。


(東福寺)

筑地の井出沿いを歩きゴールへと向かう。


(筑地の井出)


(筑地の井出)

菊池温泉街の中を通り、ゴールの市民広場に着いた。


(ゴール)

ゴールではのっべい汁のおもてなし。


(のっべい汁いただく)

市民広場では「マルシェ」の催しもあっていて、会場で先にゴールしていたJさん、Mさんと再会。
スタート時に菊池温泉の無料入浴券を貰っていたので、Jさんにお勧めの旅館を聞き、目の前にあった「望月旅館」へ。Mさんとドボン。

沸かさず、うすめず、循環させず、の湯に浸かる。

お湯の感想うまくて表現できないので、マップから引用「さらりとした肌触りの後に、しっとりと肌に馴染む良質な湯」。日本名湯百選に選ばれている。

湯の温度も心地よい。
疲れた体に湯がじわじわと。


(菊池温泉街の入口)

帰りもシャトルバスで、菊池温泉から山鹿温泉経由で約1時間、玉名駅に戻る。そして熊本駅へ。
ようやくビール。今日のウォーキングを終える。


(受付でクリアファイル、パンフレット等、クイズラリーでハンドタオルとバッジをいただく)

「みかわち焼」に会う【JR九州三河内駅 鉄卓のフォト・ウォーク2019-14】

2019-10-22 | JR九州ウォーキング
2019年10月13日(日)

今日は、JR九州佐世保線三河内駅(長崎県)。


(今日のマップ)


(今日のマップ)

熊本駅から新幹線で新鳥栖駅、佐世保行き特急に乗換えて有田駅、普通列車に乗り換える。その隣が三河内駅。
有田駅は佐賀県だが、三河内駅は長崎県佐世保市。

ここまで来ると、「遠征」という感じがする。


(三河内駅)

無人駅の三河内駅をスタート。


(三河内駅)


(道沿いで)

小森川沿いのコスモス通りへ。稲刈りもあっている。


(コスモス通り)


(コスモス通り)


(コスモス通り)

コスモス通りを抜けて、左折。



右折。


(道沿いから)

上って、少し下って、また上って。

坂を上ったり下ったりすると、行橋~別府100Kウォークを思い出す。今日がゴール。
この時間ゴールしている人も多いが、歩いている人の方がまだまだ多い。初参加のAさんはどうしているかな。


(道沿いで)

下って左折。三川内焼の郷に。


(案内板)


(案内板の下に・・・)


(男子トイレの表示)


(煙突)


(道沿いで)

少し上ったところに三川内東窯跡。


(三川内東窯跡案内板)


(三川内東窯跡)


(案内板)

三川内焼は、慶長3年(1598)に平戸藩主・松浦鎮信が陶工・巨関を朝鮮から連れ帰っり、平戸島の中野で開窯したと伝えられている。
陶器と磁器を生産していたが、良い陶石を求め、領内の三川内に移った。
寛文2年(1602)頃には、天草陶石を取り入れて、磁器専門の平戸藩の御用窯となった。
江戸期のものは平戸焼と呼ばれている。
唐子の絵柄の染付や透かし彫りなど繊細な白磁で知られている。
(参考「芸術新潮」2019年10月号)

三川内東窯跡を折り返し、平戸松山(ひらどしょうざん)窯へ。
いいなぁ、いいなぁ、と見て廻る。


(入口で)


(平戸松山窯店内)


(平戸松山窯店内)

お店を出て陶器の郷を歩く。
三川内西窯跡の案内もある。


(案内板)


(レンガ煙突)

天満宮があって階段を見上げる。一瞬ひるんだが、上る。写真の階段を上った所からさらに左へと階段があった。


(天満宮)


(天満宮)

天満宮から下りて、歩いていたら気になる案内板が。中に入る。
くいいるように眺める。魅せられる。

テレビなどでも紹介されているようだ。
YouTubeでも見られる。


(平戸菊花飾細工技術の紹介)


(平戸菊花飾細工技術の磁器)


(トンバイ塀)

四百年の陶源郷を後にし、直進。


(道沿いで)

そして、右折。


(コスモス畑)

ここで、JR九州ウォーキングで知り合った方に会う。ご自身のオリジナルデザインの切手をいただいた。
佐世保線の線路をくぐり、先へと進む。


(オリジナルデザインの切手)


(特急ハウステンボス号通過)

みかわち陶器市会場に着く。


(みかわち陶器市会場)

ここが今日のゴール。九十九島せんべいをいただいた。
昨日、スタンプ10個になってバッジと交換したので、今日から新たにスタンプ集め。


(ゴールで)


(みかわち焼)

会場で地元高校生が販売していた、西海みかんドーナツ1個買った。


(会場で)

歩いて10分程、三河内駅へ戻り、普通列車で武雄温泉駅へ。
2012、13年九州駅弁グランプリ優勝の「佐賀牛すき焼き弁当」を食べて、武雄温泉元湯に浸かる。
帰りの特急ハウステンボスに乗りようやくビール。今日のウォーキングを終える。

熊本駅に着いたのは、ラグビーワールドカップの試合観戦の人で混雑していた豊肥線がようやく落ち着いた頃だった。

「あんたがたどこさ」に会う【JR九州熊本駅 鉄卓のフォト・ウォーク2019-13】

2019-10-15 | JR九州ウォーキング
2019年10月12日(土)

今日は地元熊本駅。

昨日夜までは早朝から唐津駅のウォーキングに参加して、熊本駅へ帰ってくる予定だった。寝る前、JR九州ウォーキングのホームページを見たら、台風対策で唐津駅コースは中止と発表されていた。

12日から3日間の「自由時間パス」を買っていたので、はてどうしよう。

で、大宰府の九州国立博物館の「三国志展」へ。ついでに二日市温泉で湯に浸かる。
二日市駅から博多駅へ、新幹線で熊本駅へ帰る。


(今日のマップ)


(今日のマップ)

15時半頃熊本駅スタート。

熊本駅の外観デザインコンセプトは建築家の安藤忠雄さんが設計した。熊本城の石垣の「武者返し」の反りなどをイメージした外観で熊本らしさを表現している。


(熊本駅)

熊本駅にはJR九州の新しい商業ビルなとが建設されている。工事現場には完成予想図が展示されている。

県庁所在地等のJR九州の主な駅は、商業ビルが前面に出て、その中に駅がある。駅舎は外観からは見えない。
熊本駅の商業ビルは駅舎と重ならない地点に建てられているので、正面から駅舎が見えるようになっている。
他の駅とは違う雰囲気の駅前になると思う。


(完成予想図)

新しい商業ビルは、旧0番線A乗場、B乗場の跡地を中心に建てられている。


(商業ビルは工事中)

坪井川を渡ってすぐ、白川に架かる白川橋があるが、渡らずに左折。あれ!坪井川に架かる橋の名前は?


(白川橋)

堤防を挟んで左側が熊本城横から流れてくる坪井川、右側が阿蘇から熊本市内へと流れてくる白川。
坪井川と白川はこの地点で合流していた。治水で両川を分離させたのは加藤清正。
白川の改修は「国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所」のホームページが詳しい。

堤防沿いを歩いて、熊本市の繁華街の方へと向かう。


(堤防は加藤清正時代に築かれた)

写真の向こう側から歩いてきた。


(ベンチ?日差しが強く無い日は弁当食べるのに良さそう)

桜町に9月にオープンしたバスターミナルと商業ビル「サクラマチクマモト」の上からはくまモンが出迎える。
周りを見渡すと、明日のラグビーW杯熊本会場の試合の応援に来られている外国の人たちがいっぱい。
新幹線の中で見かけた人たちもいる。


(サクラマチクマモト)


(サクラマチクマモト)

サクラマチクマモト前の広場にはW杯パブリックビューイングも設けられている。飲物の持ち込みは不可。ビールは公式スポンサーのハイネケンのみ。熊本の焼酎・お酒は販売されていた。

試合は明日。みんなリラックスして楽しんでいる。


(パブリックビューイング会場)

その横はW杯試合会場までのバス乗り場。


(W杯バス乗り場)

今日のメインイベント「水あかり」の会場はまだ点灯前。


(花畑公園)


(花畑公園)


(花畑公園)

その横では、城下町おおにぎわい市。ウルグアイタンゴの演奏があっている。熊本での明日の試合はウルグアイ対ウェールズ戦。


(城下町おおにぎわい市)


(W杯の看板)

加藤清正像の横、坪井川に架かる御幸橋を渡って城彩苑へ。


(熊本城と加藤清正)


(加藤清正銅像)


(城彩苑)


(城彩苑)

城彩苑を後にして坪井川に架かるさくら橋を渡る。橋を渡るとすぐにステーキの但馬がある。

今日から明日にかけて行橋~別府100Kウォークが開催されている。
私は3回参加した。3回ともスタート前日はここでランチして気合を入れた。


(但馬)

少し歩いて、坪井川に架かる船場橋を渡る。

「あんたがたどこさ」という童謡がある。
  あんたがたどこさ 肥後さ
  肥後どこさ 熊本さ
  熊本どこさ 船場さ
  船場山には狸がおってさ
  それを猟師が鉄砲で撃ってさ
  煮てさ 焼いてさ 食ってさ
  それを木の葉でちょいとかぶせ

その船場。この界隈には狸がいっぱいいる。
この写真以外にも狸がいる。
探しに来てみてはいかが。


(洗馬橋の狸)


(郵便ポストの上の狸)


(熊本市電電停横の狸)

童謡の2番では、船場川には海老さがおってさ、とある。


(洗馬橋の海老)

坪井川に架かっている「明十橋(めいじゅうばし)」は、明治10(1877)年に橋本勘五郎の手によって造られている。渡る。橋の横には大正8(1919)年に建てられた旧第一銀行熊本支店が建っている。


(明十橋と旧第一銀行熊本支店)

直進して、市電の通りへ。右折。少し歩いて、マップでは市電に沿って左折だがコースを外れて直進する。
この辺りは細工町、魚屋町、呉服町、紺屋町などの町名が残る。

加藤清正が熊本城を築城する時、城の南側に商人の町を配置した。
町割りは碁盤の目。四角に囲まれた一角の真ん中にはお寺がある。いざという時はお寺の境内に武士たちが集結し、中から敵を攻める。
これは、NHKの「ぶらタモリ」で紹介された。


(道路には古い街並みの絵図が掲示してある)


(お寺の壁)

この辺りは旧い家も多く、3年半前の熊本地震では、大きな損傷を受けた。
復旧できる建物もあるが、復旧を諦めた建物もある。

残念ながら、マンションに建て替わろうとしているところもあった。


(旧い建物が建っていたが・・・)

直進して来て左折。そして直進すると電車通りに出て、マップのコースに合流する。歩いた距離はマップのコースと変わらない。

そして右折。角の広場にはおてもやんの像がある。
おてもやんは、広場の近く米屋町三丁目の味噌醤油製造業の家に生まれた永田稲(イネ)という人が作詞、作曲、 振付けをし、お座敷唄として全国に広まった。今でも多くの歌手に歌われている。

坪井川に架かる橋を渡るのも6回目、祇園橋を渡る。


(角の広場)


(広場のおてもやん像)

歩道を渡って左折するとゴール熊本駅へ向うが、コースを離脱。100mあるかないかぐらいところにある北岡神社へ。

一対の楠木の大木の間をくぐり参拝すると、縁結びの御利益が授かると伝えられている。


(北岡神社)


(一対の楠木の大木)

西南戦争では薩軍の本営もあった。


(薩軍本営跡の碑)

コースに戻り、17時15分頃熊本駅にゴール。


(薄暗くなってきた熊本駅)

ウォーキングコースの距離は短かったけど、今日一日は長かった。
駅の中「肥後よかモン市場」にある居酒屋へ直行。ビール、酎ハイに焼き鳥。今日のウォーキングを終える。

山頭火ウォークは温泉も抽選会も俳句もあった。【第20回九月は日奈久で山頭火】

2019-10-02 | ウォーキング
2019年9月29日(日)

熊本県八代市で開催される『九月は日奈久で山頭火』は、今年で20回目。イベントの一つ「山頭火ウォーク」に初めて参加する。

スタートは九州国際スリーデーマーチのスタートゴール会場と同じ球磨川河川敷公園。


(受付)

早く着いたので、受付番号は12番。


(参加の証)

九州国際スリーデーマーチ今年の1日目水島を経る20K、40Kコースを逆に歩くコース。


(コースマップ)

受付後、JR九州ウォーキングの仲間で、今日のお世話をされている方とご挨拶。ゴール後にお弁当が出る事、入浴券が渡される事、空くじなしの抽選会がある事、俳句のコンテストがある事などを説明いただいた。

俳句には五七五の文字数と季語をいれるという型があるのは知っている。その文字数や季語にとらわれない自由律俳句があるのも知っている。種田山頭火が自由律俳句の代表的俳人であることも知っている。

でも、俳句を作ったことも、応募したことも無い。今日が俳句はじめの日になるか?

その方の先導で9時にスタート。距離は約13キロ。


(スタート)

球磨川沿いを下って、水島へと向って歩く。


(球磨川沿いを)

この辺りで1句。「先頭の旗が遠くなっていく」(川柳?)。


(球磨川沿いを)


(球磨川沿いを)

八代平野の田んぼでは稲刈りも。


(稲刈りも)

金剛歩道橋を過ぎたとろ八代市立第六中学校で最初の給水があった。のどを潤し、先へと進む。


(金剛歩道橋)


(対岸)

「地域住民の皆様へ
球磨川の堤防除草で発生した刈草を、草堆肥、草マルチ農業、家庭菜園、畜産などに利用されている方に提供しています。」と書いてある。


(刈草提供の掲示)

八代湾沿いを先へと進む。


(遠くは雲仙か?)

国指定名勝の「水島」に着いた。スリーデーマーチでは残り6、7キロほどの地点。振り向いてこちら側から撮るのことはあまり無い。


(水島)

水島を残すように堤防は造られている。


(水島付近干拓の堤防)

水島の名の由来は日本書記に記されている。

水島のすぐそばの万葉の里公園には、万葉集巻三245の碑「如聞 真貴久 奇母 神左備居賀 許礼能水嶋」が建っている。

『九州国際スリーデーマーチ2019-1日目20キロ「水島・万葉の里コース」』のブログに内容を記しているので読んでいただければと思います。(リンクは末尾の方に)


(如聞 真貴久 奇母 神左備居賀 許礼能水嶋)

万葉の里公園が第2の給水所。この後3カ所の給水所があって、13キロのコースに計5カ所の給水所が設けられていた。

歩いてきた距離は真ん中あたり。

このあたりで小雨が降り出した。

今日はいつものデジタル一眼レフカメラではなく、コンパクトデジカメで写真を撮っている。雨でもポケットに入れられる。ボケを利かした写真は撮れないけど、カメラの選択は正解だった。


(第2給水)

球磨川河口の八代海から別れて歩く。


(堤防に)

山頭火の格好をして歩いている人が3人おられた。そのうちのお一人の人と少しの間一緒に歩いた。お話を聞いたら、自らその恰好をされているのではなく、ご指名とのことであった。

ここで1句、「山頭火と歩いている九月」(自由律句のつもり)。


(山頭火も歩く)

小雨は降り続く。


(道沿いで)


(道沿いで)

道沿いにはまだ彼岸花が咲いている。
ここで1句。うーんこれを提出することにしよう。


(道沿いで)

流藻川流れる川沿いに出る。雨はまだ降り続く。


(流藻川に流れる川)


(道沿いで)

流藻川沿いを歩く。

写真の左側に、橋がある。スリーデーマーチの20キロは、川の向こう側からその橋を渡ってきて、今まで歩いてきた道を逆に歩いてゴールへ向かった。

40キロは、日奈久方面から写真の川沿いを歩いてきたのではないかと思う。

ゴールの日奈久まで後3.5キロ。


(流藻川沿いを歩く)

歩いていたらバナナが。これだけ立派なバナナは植物園の温室でしか見たことが無い。


(川沿いで)

流藻川排水機場が見えてくる。八代海と流藻川の流量の調整をし流域の田んぼや畑を守っている。


(流藻川排水機場)

その上を渡って、先へ進む。


(排水機場)


(排水機場)


(道沿いで)

国道3号線の歩道橋を渡る。

ここで1句。「ビールまでもう少し汗を拭く」(酒好きの山頭火らしくと思ったのだが?)。


(歩道橋を渡る)

肥薩おれんじ鉄道の「日奈久温泉駅」方面から歩いてくると、ここが日奈久温泉の入口。


(歩いてくるといつも気になるが何の塔かは知らない)

日奈久温泉街に入る。


(日奈久温泉入口)

いつも気になる酒店。日奈久には何度も来ているが、これまで入ったことは無い。


(池田酒店)

日奈久温泉のメインストリート、薩摩街道を歩く。


(高田焼上野窯)


(味噌屋)


(薩摩街道)

ひらやホテルの先辺りから左折。


(薩摩街道)

全く動じなかった。この後も数匹のネコに会ったがどのネコも全く動じない。


(おちついたネコ)

肥薩おれんじ鉄道の線路を渡り、少し上って、日奈久温泉神社へゴール。約2時間半のウォーキングを終える。


(ゴール)

階段を上って日奈久温泉神社にお参り。雨で階段が濡れている。滑りそうだった。


(日奈久温泉神社)


(日奈久温泉神社からの眺望)

ゴールでは、おにぎり2個と日奈久のちくわ天ぷらが入ったお弁当、日奈久温泉各旅館の無料入浴券をいただいた。

急いで食べて、写真を撮るのを忘れている。

温泉は、日奈久温泉センター1階にある公衆浴場「本湯」へ。入っていたのは洗面道具を持参している地元の人がほとんどだった。

そして、あそこ。「池田酒店」へ。

お店の中に入ったら、山頭火の格好をしている人がいた。
その方が「歩いてきたんですか?抽選会場へ行きますよ。」と。

いやいや、まだビール飲んでない。
「まだ時間があるので飲んでから。」と答えたら出て行かれた。

お上さんに「ご主人?」と聞いたら、「はい。」
抽選のくじを引かれるらしい。

ビールは大瓶があってそちらにしようとしたらお上さんから「酔っぱらわんですか?」と心配され、500mlの缶ビールになった。

お上さんと話が盛り上がる。

壁いっぱいに色紙、書いた有名人たちの話。
新聞や雑誌の取材の話。北海道新聞からも取材に来ている。
壁に貼ってないのもあるようだ。

新聞や雑誌の記事を見てから来るお客さんも多いらしい。外国のお客さんも来ると言われていた。

ご主人は日奈久温泉の案内ボランティアで忙しい。各旅館からお客さんを案内するボランティア依頼の電話がくると、山頭火の格好をして出て行く。

熊本城内の城彩苑にも出張するらしい。

お店を守るのはお上さん。年齢を聞いてビックリ。私より少し年上だが、私よりかなり年下にしか見えない。

楽しいお話をいっぱい聞かせてもらった。

この写真のくまモンは誰が書いたか聞かなかったが、まさにこのようだった。


(色紙の一部)


(北海道新聞の記事)


(令和も案内人)

抽選会は13時半から。会場の日奈久ゆめ倉庫へ。句を応募する。


(抽選会場)

空くじなしの抽選は、山頭火の格好をされて歩かれた方お一人(このブログの写真に写られている方とは別の方)と、池田酒店のご主人。

写真は撮り忘れている。
下にある写真の山頭火の姿から、その恰好をした人が2人、壇上に並んでいるのを想像してみてください。

抽選の商品は日奈久の各お店からの提供されている。果物屋さんからはみかん。抽選で、受付ナンバー「12」がコールされた。ここでもデジタル一眼レフカメラを持ってこなくて正解。空きがあったリュックもみかんでいっぱいになった。帰りは重かった。


(抽選でいただいたみかん)

そして、俳句の入賞発表。3人の選者がそれぞれ選ばれた三句が順番に発表された。

最後に本日のグランプリ一句。
「足いくつ見送っただろ彼岸花」

私の句だ。

壇上で表彰。といっても賞状も賞品も無い。木の札に句を書いたのをいただいた。

インタービューもあった。句を作って応募するなどは初めての経験で、褒めていただき嬉しかった。それよりも照れ臭い方が大きい。


(写真は日奈久温泉駅で)

帰りは、肥薩おれんじ鉄道の日奈久温泉駅から乗車、八代駅でJRに乗換え。熊本駅に着いたのが16時43分頃。16時47分頃八代市を中心に震度3の地震があったのは後から知った。


(日奈久温泉駅)


(日奈久温泉駅に立つ山頭火)


(肥薩おれんじ鉄道のくまもんラッピングの列車に乗る)

『九月は日奈久で山頭火』のイベントの一つ山頭火ウォークはいろいろあって楽しかった。
後日、俳句の入門書を図書館に借りに行った。


(日奈久温泉広場の山頭火碑)

◇2019年九州国際スリーデーマーチ1日目20キロコースを歩いた時のブログはこちら
九州国際スリーデーマーチ2019-1日目20キロ「水島・万葉の里コース」

◇福岡県の香春町にある山頭火遊歩道を歩いた時のブログはこちら
「筑豊で山頭火」に会う【JR九州香春駅 鉄卓のフォト・ウォーク2019-6】

◇「山頭火」を知る本はこちら
大山澄太著『俳人山頭火の生涯』彌生書房 昭和58年初版
井上知重著『山頭火意外伝』熊本日日新聞社 平成29年第1刷