鉄卓のブログ「きままに」

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行橋~別府100Kウォーク完歩しました。-2015

2015-10-12 | ウォーキング
 10日朝、熊本から新幹線で小倉へ。小倉からソニックで10時30分過ぎに行橋駅着。
 スタート会場正八幡宮は100Kウォーカーで人の波というか渦というかとにかくいっぱい。ゼッケン番号4900台の人もいる。

 写真を撮ろうとしたら、なんかおかしい。メモリーカードが入ってなかった。ありゃりゃ。今日は歩くのに専念しよう。
 (内臓メモリーに何枚か撮りました)

 お昼12時35分頃スタート。


(スタート)

 第1チェックポイント中津駅まではウォーカーが途切れることはない。その流れに沿って歩く。1時間5K位のペースで36K中津駅へ着く。バナナと梅干をいただき、トイレをすまし、コンビニでおにぎり1個買って食べる。中津に住む友人に、駅に着いてこれから別府へ向かうと電話する。


(今川沈下橋)


(長井浜)


(中津駅)

 中津駅を過ぎると国道10号線を真っ直ぐ歩く。ウォーカーも少しずつばらけて、自分のペースで歩かなくてはいけない。40Kを過ぎたあたりからゆるやか上り下りの道が繰り返される。
 途中のコンビニでおにぎりやパンを1個買っては食べ、1個買っては食べながら歩く。梨のおもてなしもあった。スープもいただいた。おまんじゅうを買ったのはどこだったかなぁ。

 長井浜を歩いた時、足に砂が入ったようで、一度靴下と靴の中を払って歩くが、まだ残っている。再度チェックしたら靴下が破けて中に入っていた。靴下を履き替えて歩き出す。

 暗くなってしまい、人家も少なくなっていく中でウォーカーが背中につけたランプの青い光の点滅が動いていく様子が幻想的でもあり滑稽的でもある。ときおり車が通るが、どのように見えるのだろうか。

 まだまだ先は長い。

 第2チェックポイント郷の駅宇佐に到着。この間も1時間5Kのペースで歩いていた。片方の靴下をチェックしたがこちらは破けていなかったのでそのまま履いていくことにした。うどんを食べたかったけど、食べると落ち着いてしまいそうだし、座ってしまうと疲れがいっぺんに出てしまいそうで、歩き出す。


(郷の駅宇佐)

 これからは峠越え。最初の立石峠(標高147M)はそれほど急ではないが、ここらあたりから道に座り込んでいるウォーカーもちらほら出てくる。身体全体に疲れが出てきたので立ち止まってストレッチをして歩き出す。小雨が降りだした。
 山香休憩所75K地点に着く。1時間5Kのペースよりも遅くなってきた。マイカップでぜんざいをいただく。疲れた体にぜんざいはありがたい。これから七曲峠に挑戦するぞ、という気合にもなる。出たところで知人に会う。七曲峠までは一緒に歩く。


(山香休憩所でぜんざい)

 国道10号線をそのまま歩けばいいものを旧道七曲峠越えをコースに入れてあるのが行橋~別府100Kウォークの目玉。4年前に参加した時は、もう明るかったが、暗闇の中、杖をついて上る。急な山道だけど真っ暗なので急な傾斜もよく見えない中を足だけが急を意識して上っていく。
 七曲峠なので七回曲がるのだろうけど、曲がった数は数える余裕はない。標高178Mの峠に着き、平坦な所へ出た。足元に灯りが並べられてあった。七曲峠のつらさは上りではない。下りの方がつらい。上りは山道だけど、下りはなぜか急な舗装道。車が行き交うことができる広い道。こけそうで怖い。斜めに右の端から左の端へを繰り返し歩いた。途中座り込んでいる人もいる。
 この下り坂の途中が80K地点。とっくに1時間5Kのペースは崩れてしまっている。下りの出口で杖を返し、再び国道10号線を歩く。もう明るい。

 2Kも歩かないうちに132Mの赤松峠の上りにかかる。ここの坂道は4年前にはガードレールが無いところもあったような気がする。も少し遅い時間にフラフラしながら上ったので、右は飛ばす車に体が飛ばされそうで、左は崖で怖かったという思い出がある。
 上りきったところはサンリオキャラクターパークハーモニーランド(標高132M)。約85K地点。娘からのメールでは娘夫婦や孫たちは何時間後かにここに遊びに来たらしい。下の孫は前回参加した時、ゴールして約36時間後に生まれた。生まれて入院している5日間は上の孫の面倒を見るために福岡に毎日通ったことなど、孫たちのことを思い出して歩いたが、今回は歩いたところへ遊びに来ていた。

 赤松峠を下って第3チェックポイント日出町保健福祉センターへ、87.3K。かなりペースダウンしている。ゴールまでもう少しと思って歩き出した。
 別府湾が見えだし、景色は良いが足は思うように歩いてくれない。


(別府湾と高崎山)
 
 どんどん追い越されていく。疲れて、頑張って歩こうという気力も無くなっていく。後8K地点別府湾ロイヤルホテルからの直線が長い。ここからの1K、1Kは本当に長い。1Kとはこんなに長い距離なのかと思う。もう1Kぐらい歩いただろうと思って道路に立っている距離の標識を見るがまだ500mも歩いていない。後5Kの案内、後4Kの案内。後何キロの案内はもう見たくない。ゴールの方から近づいてきてくれ、と叫びたくなる。

 気力もなく、ただ足が動いているだけで数キロ。10時頃ようやくゴールの別府的ヶ浜公園へ。


(的ヶ浜公園の入口)
 
 ゴールの瞬間、「終わった。」「もう歩きたくない。」

 ゴール後すぐに、それまでスタートからチェックポイント、そしてゴールと時間を計測するためのタグをゼッケンに付けていた。それを係りの人が外してくれる。何人かおられる係りの人の中から一人の方が寄ってこられて外してもらった。
 4年前にこのコースに参加する最長老の方から行橋~別府100Kウォークを教えてもらった。昨年までは最長老として参加されていたが、今年引退された。タグを外してくれた係りの人は、何とその方だった。私とは気がつかずに寄って来られて、外すときにゼッケンの名前を見てビックリして顔を見上げられた。思わず握手。次から次へとゴールしてくるので、長話もできずお別れした。
 4年間のブランクがあったので今年は申し込みも止めようかと思ったときがあったが、その方が引退するという話を聞いたことも申し込みの後押しになった。ゴールで会うとは偶然というよりはサプライズ。

 直ぐに完歩証とバッヂをいただく。記録は21時間28分少々だった。4年前より1時間20分上回った。

 ゴール報告のメールを打つ元気もなく、ゴール横にある温泉テルマスへ直行。足と足の指10本にしていたテーピングをとって、頭・体を洗い温泉に浸かる。
 隣りの小学校体育館に手荷物を受けとりに行き、待機しているタクシーで別府駅へ。指定席をとっていた列車よりも一つ早い11時台の列車に間に合った。指定をとっていた次の特急は14時台で3時間後になる。

 別府駅は駅弁を売ってあるところが分からない。パン屋があったのでパンを買った。ホームに行ったら売店が無くなっている。駅員さんに言って改札口を出てコンビニでビールを買ってホームへ戻る。折り返しになる九州横断特急は9分程遅れて入線した。
 ほぼ満席で別府駅をすぐに出発。ゴールしてから慌ただしかったけど、ようやくビール。
 そしていくつかのメール。そのうち、うとうとと。

 4年ぶりの参加だったが、変わったなと思うのは、一つは若者の参加が多い、二つは女性の参加が多い、そして三つ目は小さい子の参加が多い、ということ。ウォーキングに参加する層が変わってきている。遠方からの参加者も目に入った範囲で東京、神奈川の人がいたが女性だった。年齢はゼッケンに自分で書くようになっているが子供は10歳、大きい年齢では81歳の人がいた。

 そして反省。後10Kで足が動かなくなり大失速してしまった。これは7,8月に長距離の練習をしなかったからだと思う。スタミナ不足になってしまった。

 それでも、前回より記録を伸ばし完歩したことで「良し」としよう。