鉄卓のブログ「きままに」

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乗り継いで青森、そして郷土館へ、帆立も食べて(青森の旅-1日目)

2015-08-02 | 
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 7月28日から4泊5日の予定で青森へウォーキングに。

 空路で青森へ行くには羽田か伊丹で乗り継がないといけないが、羽田乗継で行くことにしました。羽田空港で降りて、青森行の搭乗口の番号を探すが見当たらない。後ろを振り向き出てきた搭乗口を見たら、そこが青森行の搭乗口でした。熊本から乗ってきた機体が青森行便になるようだ。
 ふと思ったのは、預けた手荷物も人と同じで一旦降りるのだろうか、ということだったが、やはり人と同じで一旦下りて、また区分けされるのだろう。
 ネットで飛行機の時刻を調べると、空港ごとに「乗り継ぎは何分以上」と書いてあるが、それは人だけでなく手荷物の移動の時間も考慮されているのだと思いました。
 空港内でお昼を済ませ、再び、飛行機へ。
 青森空港へ近づくにつれ、飛行機は降下していくが、初めての青森の景色は雲で見えません。窓には雨もつきだした。景色がまったく見えないまま、ドスッという音とともに雨の青森空港に着陸しました。その雨も新町1丁目のバス停で降りるころには止んでくれて傘をさす手間を省いてくれました。
 地元の人に道を尋ねて、今日宿泊する「青森国際ホテル」へ。

 チェックイン後、18時まで開館の「青森県立郷土館」へ。郷土館は、青森の歴史、自然、民族などが展示してある博物館。徒歩で20分位の場所にあるようだけど、16時頃で時間も遅かったし、見知らぬ土地なのでタクシーで行くことにしました。


青森県立郷土館

 九州で各地の博物館へ行くと石器時代や縄文時代はさらりと流して、弥生時代の遺跡や発掘されたものが展示してあります。しかし、ここ青森では縄文時代が中心です。私が中学校で歴史を学んだ頃は、縄文時代は狩猟生活で、自然との闘いのなか生活も過酷で貧しかった、といったイメージでしたが、その後の発掘、研究で今では違った歴史になっています。
 日本列島で定住生活が始まったのが縄文時代で、土器を発明し、自然の草花や木の実、魚などを煮炊きし、安定した生活を始めたのが縄文時代。土偶、土器、石器などがたくさん展示してあります。九州で、縄文時代の発掘された種類、そして数が展示してあるのは見たことがないので圧倒されます。岡本太郎が感動した火焔土器も数多く展示されていました。


火焔土器 1/8、3Dプリントフィギィア
九州国立博物館で購入


 縄文時代は、自然との闘いもあったでしょうが、定住生活を始めて、共働生活が始まり、自然を相手に人々が協力しあって生活した時代であったと思います。言葉も生まれたでしょうし、協力しあってさまざまな能力の開発も進んだと思います。自然を相手に無力を感じることがあっても、協力しあって自分たちの力強さがついていくことが感じられた時代でもあったのではないでしょうか。展示を見てまわって、そのような想いを持ちました。九州では縄文時代を感じることは出来ませんが、青森で感じることができました。
 青森県は北海道、岩手県、秋田県とともに「北海道・北東北の縄文遺跡群」を世界文化遺産に登録されるよう活動しているが、今年は残念ながら国内の推薦候補として外れました。郷土館へ行った日がその発表の日で、県の担当者の落胆した会見がテレビであっていた。候補となったのは福岡県の「宗像・沖ノ島と関連遺産群」でした。テレビを見ながら、福岡は盛り上がっているのだろうな、と少し複雑な心境でした。
 縄文以外の歴史・文化などは時間もあまりなかったので少し急いでまわりました。青森は九州とは違った自然の中での生活ですが、今は、さまざまな情報があふれているので、それほど驚きを感じないのは、不幸なことかも知れません。

 さて、夕食の時間です。ネットで調べて「酒肴旬三ツ石(みついし)」を探して行くことにしました。善知鳥神社(うとうじんじゃ)の裏手にありました。
 善知鳥神社は市杵島姫命・多岐津姫命・多紀理姫命の宗像三女神が祭られています。青森に宗像に縁のある神社があり、世界遺産登録の推薦ではライバル関係になっていたとは。
 三ツ石は少し高級な雰囲気のお店でした。ネットで取得したクーポン券で生ビールをいただき、帆立貝焼き味噌、刺身盛合せ、ホヤ料理を注文しました。




 ビールの後は、地元のお酒「田酒(でんしゅ)特別純米」を飲むことに。田酒はその名の通り、お酒は田んぼから採れたお米で作られているんだ、という感じがするお酒でとても味わい深く飲めました。



 帆立は大きくて甘い感じが良かったです。この後帆立を何度も食べることになるのですが、ここのお店のが一番美味しかったです。サケの刺身は食感も甘みも九州で食べる輸入物のとは違っていました。熊本の刺身醤油は黒々として甘い感じですが、青森の刺身醤油は薄口醤油の色で塩辛い感じがしました。ホヤは美味というより珍味です。お酒と一緒に食べればどれだけでも食べられると思いました。もちろんお酒もどんどんいけそうです。

 帰り道もよく判らないし、一日目から酔っぱらうのも困るので、ほどほどにして、お店の方に近くのラーメン屋を教えてもらい行くことに。その「まるかい」は地元の人しか行かないようなお店構えでした。メニューは大盛りと中盛。値段は50円しか違いません。中を頼みましたが、目の前に出てきたのは「中盛」。「盛」なんですね。太麺で食べきらない位の量でした。熊本のラーメン屋では大盛りの量という感じでした。スープは醤油味です。九州とは醤油が違うのでスープを飲めませんでした。最初に東京へ行ったとき蕎麦のつゆが飲めませんでしたが、その時と同じです。



 お腹ぱんぱんになって、歩いて青森駅へ。青森駅はJR東日本と青い森鉄道が共用しています。改札口も一緒です。路線図はそれぞれの路線で路線の数も多く、よそ者にはわかりにくいです。




下の写真は8.1の撮影

 駅周辺をブラットして明日の集合場所も確認してホテルへ。これまでホテルに泊まると部屋の乾燥が気になりました。朝起きた時に喉がカラカラです。今日はお風呂にお湯を少し張って、浴室の扉を開けて寝ることにしました。