縄文時代の土器の製作・使用は人々が定住するムラの出現へと発展する。そして日常的な生活圏ハラで食料や日常生活に必要なもの得て安定した生活が始まる。そして時には、ハラで入手困難な物を求め、ハラの外へ出ていく。ヤマを越えていくこともあるだろう。
「そうした旅は、定住的なムラ生活の開始とともに始まる。つまり、旅とは人類史上の第二段階になって定住的な生活が軌道に乗って初めて浮上してきた全く新しい行動様式なのである。・・・(中略)・・・旅はムラを離れ、ハラ(日常的生活圏)を離れ、ヤマを越えて移動し、その果てに、馴染みの風土とは異なる風土に入ることであって、単に距離を稼いで遠征することではない。」小林達雄著「縄文の思考」ちくま新書、76P、2012年(2008年第1刷)
「そうした旅は、定住的なムラ生活の開始とともに始まる。つまり、旅とは人類史上の第二段階になって定住的な生活が軌道に乗って初めて浮上してきた全く新しい行動様式なのである。・・・(中略)・・・旅はムラを離れ、ハラ(日常的生活圏)を離れ、ヤマを越えて移動し、その果てに、馴染みの風土とは異なる風土に入ることであって、単に距離を稼いで遠征することではない。」小林達雄著「縄文の思考」ちくま新書、76P、2012年(2008年第1刷)