goo blog サービス終了のお知らせ 

鉄卓のブログ「きままに」

「写真」「ウォーキング」「旅」「縄文」をきままに楽しく。
(本ブログに掲載している写真の無断使用・転載を禁じます。)

本州最北端大間崎へ歩く。マグロを食べる。(青森の旅-3日目)

2015-08-07 | JWAウォーキング
【写真はクリックすると拡大します】

7月30日(木)

 朝4時ごろ目が覚めてしまった。2度寝しようかと思ったけど、朝風呂に入ることにした。露天風呂は夜間から早朝は閉鎖中なので内湯へ一番乗りで、後から2人入ってきた。源泉たれ流しの湯が流れる出る温泉にゆっくりと浸かる。湯から上がると、昨日は急いでいて気付かなかったが、脱衣室には150Kまで量れる古い大きな秤があった。体重計というよりは荷物の秤のような大きさだ。しかし、ここに置いてあるからには体重を量るものだろう。乗ってみる。体重はそんなに変動していなかった。

 温まった体を冷やそうと、浴衣姿にホテルの下駄を履き、ホテルの外へ出て、ホテル横の河原へ。朝は爽やかで空気もすがすがしい。川の水の音も心地よい。カメラをとりに部屋へ戻る。同室の4名はまだ就寝中。音をたてないよう気をつけながら着替えて、カメラを肩に、再び河原へ。昨日ホテルへ歩いてきた遊歩道を逆に歩くことにする。早朝散歩している人もチラホラ。まだ、朝の5時半ぐらい。風はない。今日も暑くなりそうだ、と思いつつ、ひと時の爽やかさを感じながら、渓流沿いの風景や花を撮ってまわる。







































 朝食は7時から。最近、食事のときは生野菜を先に食べることにしている。野菜を口に入れ噛んだらシャキッ、シャキッ、新鮮さが口いっぱいに広がる。また、野菜を口に運ぶ。シャキッ、シャキッ、また、新鮮さが口いっぱいに広がる。次も、次も。こんなにシャキシャキして新鮮な味のする野菜は初めて食べます。美味い。大満足。



 さて、「第13回縄文の杜あおもりツーデーマーチ せっかくウォーク 秘境下北 本州最北端と津軽海峡大パノラマウォーク」2日目大間町のウォーキングです。2本持っているペットボトルの空の1本にホテル水道の水を入れ、ウォーキングのスタート地点蛇浦へバスで向かいます。今日は津軽海峡を歩きます。蛇浦へ着いたら、サプライズが。大間町の町長がお出迎えです。そして、今日のコースは地元の方がご案内してくれることになりました。










 津軽海峡を右手に歩き始めます。ワカメを干しているところが多いです。いろんな花にも出会います。海からの風も少しあります。









































 1時間ほど歩いて、左手に曲がり、木々の中を歩きます。牛がいますが、暑いので木陰に集まっています、時おり木の中を通ってきた風があたります。













 しばらく歩いたら大間町観光牧場「シーサイドキャトルパーク」に着きました。展望台からは360度の眺めです。空気が澄んでいたら北海道も見れるようですが、残念ながら見えません。しばらく眺望を堪能します。
















 パークの畜産資料展示館にある水道の水が冷たく美味しい。すでに空き瓶になっているもう一本のペットボトルに水を入れ、薬研温泉のホテルの水と、交互に飲みながら歩きます。パークを出たところにはアジサイロードがあります。昨日、下北半島にバスで入ってから、道路沿いにはずーっとアジサイの花が見れました。



 大間温泉養老センターの横を通って、海岸へ向かいます。温泉に入りたいところですが叶わず、写真を撮ることもほとんど無く、30分程ひたすら歩きます。写真を撮らないで蒸し暑いなかを歩いていると、罰ゲームを受けている感じです。







 ようやく海岸へ。そこからゴール大間崎はすぐです。大間崎にも町長が待っててくれました。


















 本州最北端大間崎は観光客の姿もありました。大間のマグロは某寿司チェーン店が築地で高い値段で落札し話題になりましたが、大間町はお金をかける事無く日本全国に話題を提供できたのではないでしょうか。大間のまぐろはほとんどが築地に行くので地元ではなかなか食べられないということです。
 昼食は「まぐろ長宝丸」で、その大間のまぐろが乗っかっています。ウニ、イカも乗っています。まぐろを食べることはあまりありませんが、たまに食べるのに比べ味が濃い感じです。うーん、やっぱし違うなぁ。大間の牛もたくさん見たので、牛肉も食べてみたかったですね。食事中に店のご主人がマグロ漁について説明していただきましたが、耳が悪いので、内容はよく判りませんでした。すみません。



 昼食後は横浜町のドライブインに寄って、「菜花(なばな)ソフト」を食べて、青森市内向かいます。
明日からの「縄文の杜あおもりツーデーマーチ」の会場、八甲田丸広場へ17時前に到着。前日受付を済ませて今日の宿泊先「ホテルJALシティ青森」へ。





 夕食は、ネツトで調べて安くて美味しいと評判の「三九鮨」を探して行くことに。ホテルからはさほど遠くなく、県庁近く大きな通りに並行した路地を入ったところにひっそりとあった。大きなお店ではない。カウンターに座って驚いた。目の前には「黒霧島」のキープされた瓶がいっぱい並んでいる。青森で芋焼酎がこんなに飲まれているなんて。先ずはお刺身。「千円で量が多いと思われたら五百円のでもいいですよ。」と言われたので、五百円のを頼んだ。5点盛の刺身が出てきた。白身が中心で、ご主人が魚の本でひとつひとつ説明された。魚は青魚が好きでよく食べるので、あじ、いわし、さばの違いは判るが、白身の魚は味の区別はよく判らない。タイとヒラメぐらいしか刺身では食べないし、ガラカブは味噌汁か煮つけで食べる。白身魚の刺身も食べなれると判るようになるのだろう。五百円の刺身をもう一皿頼んだ。別のお刺身が5点盛。三九鮨のラベルが貼られた冷酒とともにいただく。冷酒の銘柄は忘れてしまった。お店のメニューにイワシとサバはあったけどアジがなかったのでご主人に聞くと、脂ののりがいまひとつないようなお話だった。
 カウンターの横では「白波」の一升瓶で焼酎の水割りを飲んでいるお客さんがおられたので話を聞くと、もう40年近く白波を飲んでおられた。最初に飲んだ時にその美味しさに魅せられ、それ以来飲まれているとのことだった。青森の酒店にはないと思うので特注だと思う。青春時代の九州旅行のお話など楽しく聞かせてもらった。三九鮨のご夫妻とは登山仲間で、岩木山に登られた時の写真を見せてもらった。5月でもまだ残雪があるのだ。青森滞在中に岩木山を見ることがなかったのは残念だった。お客さんに「どうしてこの店に?」と聞かれたので、「ネツトで見て来ました。高くて美味しい店は当たり前ですからね。」とお返事した。「青森で一番安くて、一番美味しい店です。」と誇らしげに語られた。
 お寿司を握ってもらった。このボリュームでこの値段とびっくりした。もちろん美味しかった。お腹いっぱいになって帰ることにした。もっと飲んで楽しくお話ししたかったけど、明日から2日間のウォーキングが待っている。
 静かなご主人だったけど、お魚への愛情とそれを安く提供しようとする“情熱”をいっぱい感じることができるお店だった。良かった。

 カメラは持っていかなかったので、写真はこちらを見てください。
 食べログ|青森「三九鮨」
 

本州最東端を歩く。薬研温泉で湯に浸かる。(青森の旅-2日目)

2015-08-05 | JWAウォーキング
【写真はクリックすると拡大します】

7月29日(水)

 早朝、目が覚める。喉のカラカラ感はそれほどありません。
 朝刊には、昨日は青森空襲70年の記事がありました。



 先ずは、朝食です。
 昨日の夜に手に入れた「青森市観光ガイドマップ」を見ると、ホテルの直ぐそばに「のっけ丼」があります。ここだ、と7時前に向かいます。歩いて1、2分です。
 のっけ丼は青森魚菜センターで、1080円のクーポン(クーポンは10枚付いています)を買って、それで市場に並んでいるものをちょっとずつ買って食べる丼です。最初にクーポン1枚でどんぶり飯を買います。その丼の上に、各お店で少しずつ買い物します。たこ、まぐろ中落ち、エンガワ、ホタテ、鯛、サザエ、数の子、卵焼きをのっけていきます。オリジナルの海鮮丼が出来上がりです。それをかっ込みます。朝食終り。


(青森魚菜センター)


(オリジナル海鮮丼)

 ホテルに戻って小休憩後チェックアウトし、9時から開いている「ねぶたの家ワ・ラッセ」へ。ワ・ラッセは、ねぶた祭の歴史や魅力を紹介する施設です。ねぶたは、「ねぶた」とも「ねぷた」ともいうみたいですが、青森市では「ねぶた」と統一しています。昨年の受賞ねぶたが展示されていました。すごい迫力です。今年のねぶたでは、スターウォーズが話題になっているようですが、その製作もされていました。山車を造ってきた代々の「名人」がいます。名人の作品もビデオ紹介されています。山車は祭りの3か月前くらいから製作され、祭りが終わると廃棄されるそうです。受賞作品はここに1年間展示されます。廃棄されるのを前提にあれだけの物を造る、その“情熱“は凄いです。














 さて、今日から1泊2日の日程で「第13回縄文の杜あおもりツーデーマーチ せっかくウォーク 秘境下北 本州最北端と津軽海峡大パノラマウォーク」に参加です。駅前に24名ほどが集合し、10時半前にバスで下北半島に向かいました。



 最初の休憩地は横浜町です。下北にも横浜がありました。ここには「なまこ愛スクリーム」があり、食べることに。バニラアイスにナマコの粒々が入ってその食感を楽しみます。誰が考えるんですかね、こんな商品を。そういえば最近ナマコを食べませんね。消費拡大の一環でしょうかね。


(なまこ愛スクリーム)


(休憩地から下北半島の出っ張った方を望む)

 また、しばらくバスに揺れ、むつ市に入り「下北名産センター」で昼食。陳列棚にはビールも並んでいましたが、この後ウォーキングが待っています。我慢我慢です。しかし、この陳列棚にあったビールに、この後お目にかかることはありませんでした。飲んでみたかったですね「にんにく黒ビール」。


(昼食)


(ビールいろいろありそうですが・・・)

 14時20分頃、ようやく本州最東端尻屋崎に着きました。途中休憩をしながら4時間かかりました。出迎えてくれたのは、「寒立馬」です。寒立馬は、極寒の地で育つように改良された馬です。一時は9頭まで減り絶滅が心配されましたが、有志の手によって保護が行われ、現在では30頭ほどまでに回復しているようです。青森県天然記念物指定にされています。


(バスの中から)


(本州最北端)


(尻屋埼灯台)








(寒立馬)


(寒立馬)

 下北半島は、長靴を逆さにしたような形です。その踵のあたりの東端から下へ、つまり南へ、左手に太平洋を望みながら、海岸線を約7キロのウォーキングです。例によって写真を撮りながら歩いていると、最後尾からも離されます。急いで追いつくの繰り返しです。それはいつもの事なのでいいのですが、とにかく蒸し暑いです。風が吹きません。熊本の蒸し暑さから逃れ、寒流の涼しい風に当たりながらウォーキングが出来ると期待してやってきたのですが、外れてしまいました。叫びたくなります「おーい、寒流に会いに来たんだぞー。暖流に会いに来たんではないからなぁ」と。(暖流と寒流の事はよくわかりませんが、気分の話です)それでも、雄大な景色に変わりはありません。水平線は空気が澄んでいないのか、はっきりとは見えません。なおさら遠く遠くに感じます。そんな景色、草花を撮りながら、遅れまいと必死に歩きます。




























(海岸に沿って歩きます)






(サーファーの姿も)








(柵をして馬を保護しています)





 尻屋漁港のところに来て、ようやく生活感のある場所へ着きました。鳥たちも生活感のあるところにたくさんいます。ここから海岸線を外れて歩きます。そしてようやくバスが待っていているところへ。ほっと一息つきました。


(すぐ漁港です)


(尻屋漁港)




(尻屋埼灯台から現在地の方に歩きました)

 16時頃尻屋地区を後にし、1時間少々かかって薬研温泉へ。薬研温泉は下北半島の突き出たところの真ん中にあります。恐山は近くにあります。


(ホテルニュー薬研)

 これから4K程の渓流ウォークが待っています。今日宿泊する「ホテルニュー薬研」の支配人が案内されてました。清流と森林の中を歩きます。マイナスイオンたっぷり浴びて気持ち良く、と書きたいところですが、まだまだ蒸し暑く、風がありません。これまでの疲れが吹っ飛ぶ、というところまでは・・・残念でした。それでも、1日のうちに海の景色、渓流の景色と堪能できました。お腹も空いてきました。


(乙女橋)










(ずい道)


(トロツコの線路跡)






(カッパの湯があります)






 ホテルに着いて、慌ただしく温泉に浸かり、汗を流して夕食です。お品書きの裏に下北の方言が書いてありました。「沸騰する」は「にだる」というそうです。縄文時代、私たちの祖先は土器で「煮る」ことを始めました。そのころから「にる」に近い言葉は使われていたのかも知れないなぁ、と思いながら、地元のお酒「のまさまい」で美味しく夕食をいただきました。「のまさまい」本州最北端の造り酒屋である関乃井酒造のお酒です。今日は蒸し暑かったですが、この地のように、爽やかでスッキリした飲み心地です。「のまさまい」とはどういう意味でしょうかね。美味しいので人には勧めずこっそり飲もう、という意味かな、なんて勝手に想像して飲みました。何本でもいけそうですが、一本で我慢です。


(冷酒「のまさまい」)

 食後は、露天風呂に。今度はゆったりと浸ります。内湯は、私には少し熱めだったが露天風呂は丁度良かった。風呂には落葉すくいの網が置いてあって、「落葉も楽しんで下さい。気になる人は網を使ってください。」という事が書いてあった。まだ、時期ではないので、落葉は浮いてなかった。
部屋に戻ったら皆さん就寝されていたので、早い時間であったが就寝です。