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葉室麟著 「鬼神の如く・黒田叛臣伝」

2024年07月13日 07時59分08秒 | 読書記

図書館から借りていた、葉室麟著「鬼神の如く・黒田叛臣伝」(新潮社)を、読み終えた。本書は、有名な筑前黒田藩の「黒田騒動」を題材にした長編時代小説で、第20回司馬遼太郎賞受賞作品だった。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう老脳。
読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも、
その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー「読書記」に、書き留め置くことにしている。


▢目次
(一)~(三十六)

▢主な登場人物
栗山大膳(筑前黒田藩家老)、赤西源八、梅津龍翁、
黒田忠之(筑前黒田藩藩主)、倉八十太夫、井上周防、
深草卓馬、舞、夢想権之助、
宮本武蔵、宮本伊織、
竹中采女正(豊後府内藩藩主・長崎奉行)
末次平蔵茂貞(長崎代官)、
徳川家光(三代将軍)、柳生但馬守宗矩、柳生十兵衛三厳、土井利勝(老中)、
井伊掃部直孝(彦根藩藩主・夜叉掃部)、松平伊豆守信綱(老中、知恵伊豆)、
大矢野四郎(天草四郎)、フェレイラ(宣教師・ポルトガル人)

▢あらすじ等
「わが主君に謀反の疑いあり」・・・、自藩黒田藩が幕府の大名家取り潰しの標的となったことを悟りながら、黒田藩家老・栗山大膳は、あえて主君である藩主黒田忠之を幕府に訴え出る。その真意は?、
そこには、九州の覇権を求める細川家や竹中家、海外出兵を目指す将軍家光、等々の、様々な思惑が絡み合っており・・・、
藩主に疎まれ、対立しながらも、鬼となって、策謀を巡らす大膳に、次々と刺客が押し寄せるが、
泰然自若として動じない大膳、叛臣なのか、本当の忠義とは何かを、見事に描いている作品である。
命を掛けて幕閣と渡り合う大膳の迫力、果たして、黒田藩は、救われるのか?、
何事にも恐れること無く、堂々と、揺るぎなく、信じる道を突き進み、その果、自らは、陸奥南部藩、盛岡藩お預けの身となり、影山四郎兵衛と名乗り、62歳で没した大膳の生き様、
黒田騒動、キリシタン弾圧、お家取り潰し、等々と史実に対する著者独自の解釈と、
宮本武蔵、天草四郎 等々、実在した人物や架空の人物を絡ませ、
小説としての面白さを堪能出来る作品だと思う。


(参考・参照)
👇️
福岡県朝倉市ホーム・ページ・ふるさと人物伝「栗山大膳」


 


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