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諸田玲子著 「想い人(おもいびと)・あくじゃれ瓢六」

2019年05月10日 17時50分21秒 | 読書記

図書館から借りていた 諸田玲子著 「想い人(おもいびと)・あくじゃれ瓢六」 (文藝春秋)を 読み終えた。
「破落戸(ごろつき)・あくじゃれ瓢六」に続く 「あくじゃれ瓢六捕物帖シリーズ」第6弾の作品である。

「想い人(おもいびと)・あくじゃれ瓢六」

(目次)
「わが家」、「ふるさと」、「仲間」、「生命(いのち)」、「父子(おやこ)」、「想い人(おもいびと)」
相思相愛だったお袖が行方不明になった天保9年の大火から8年の歳月が流れ 瓢六も43歳になっている。
気力を失い逼塞し 長らく不良旗本小出茂右衛門の屋敷内で借家住まいしていた瓢六は 迷いあぐねた末、
かってお袖と暮していた冬木町の小家に戻った。
相変わらず 北町奉行所同心篠崎弥左衛門や与力菅野一之助、駒込の老中阿部伊勢守の中屋敷で伊勢守の兄不争斎に仕える奈緒等と連携をとりながら持ち込まれる事件に取り組んでいく物語であるが
「冬木町の小家の梅の木を眺めていた女がお袖とそっくりだった」等という情報や、奈緒からも 「大火の際に助けられた女が丹後国田辺の牧野河内守家中で子を生んでいる」 等と知らされ 心が揺れ動く。
後半 瓢六は東海道を下り丹後国田辺まで出掛け お袖とわが子大吉を確認するが 未練を断ち切って江戸に戻る。
ところがところが 後添えになっていた夫を病で失ったお袖と大吉が 江戸に出てきて・・・・・・、
結末は・・・。
「あくじゃれ瓢六捕物帖シリーズ」の第6弾だが、ひとまず 最終作品になるのではないかと思われる。

(おわり)


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